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仕事と遊びとグレープバイン

約10年前の僕は、健康運動実践指導者の資格取得を目指していた。
健康的な身体づくりを運動を実践することを通じて支援する指導者のことだ。ド・そのまんま。

小学生の頃から「スポーツをしていたい」とぼんやりした夢を持ち、大学生になると「スポーツに関わる仕事がしたい」とほんの少しだけ輪郭が見えた。

だからスポーツの専門学校に行った。

約2年間ミッチリと運動について、健康についてを学び続けた。

骨の数は206個。泳げない水泳の授業は苦痛だった。遠泳して低体温症になり死にかけた。エアロビだって週に何度も踊った。好きな振り付けはグレープバイン。

あれから10年。
僕は運動を全くしていない。

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仕事とは、挫折の繰り返しの先に偶然見つかるラッキーパンチ。
もちろん学び続けたり、考え続けないとパンチは届かないけど。

大好きだったスポーツの仕事。

陸上選手としての自分は、生まれ持った身体的ハンデに敵わず諦めた。
陸上の指導者としての自分は、子供たちは好きだったけど、瞬時に修正ポイントを見抜くことが全くできずに諦めた。

諦めの繰り返しに、ちょっと希望が見えたとき。
それを掴んでみようかなと思えるようになった。

最近の仕事は、広報。
イメージの数倍泥臭い。華やかなイメージあります?
いやいや、全然地味な作業。
文章を書いたり、ノートを開いて向き合ってみたり、人と会って話したり。時間軸や未来思考とか、いろんなことを考えながら日々を暮らしている。
もう激しい動きで心拍数は上がらないけど、ドキドキする場面は毎日の様にある。

そんな今が、とても楽しい。
もしかしたらまた挫折しちゃうかもしれないけど。

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10年経てば、また違う仕事をしているかもしれない。
きっと神戸という街にいないし、たぶん変わらずフラフラしている。

だからこそ、若いうちからいろいろな仕事をしてほしいと思っている。
(でもコロコロ辞めすぎたらアトアト動きにくくなるから気をつけてね。辞めるときはしんどいけど挨拶しようね)

多くの人と出会い、価値観に触れ、知らない世界に触れるたびに皮がむかれ、自分のまん真ん中にある信念が炙り出される。

そんな経験、時間を若いうちからたくさん過ごしてほしいな。

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そんなことを、記事を読みながら改めて思い出した。

日本仕事百貨さんに求人がでた。
いま働いている会社の求人が。

5年前、週1ペースでサイトを見ていた。
仕事の求人を探すのではなく、生きるように働く人と出会うために。

10年前は、身の回りにいるスポーツ関係の大人たちしか出会いがなかった。だけどいまは、世代も、肩書きも、物理的な場所も超えてたくさんの人と出会うことができている。

骨の数は206個。こんなんググったら出てくるわ。
泳げない水泳の授業は苦痛だった。ならばもう泳がないと決めた。夏でも海すら行かなければいい。エアロビの好きな振り付けはグレープバイン。日頃の生活で絶対せえへん動きや。わからん人はググってみて。

うちの会社の求人以外にも、たくさん面白い記事があるので読んでみてね。

そこには生きるように働く人たちもたくさんいます。

ひとつだけ付け足すとしたら、生きるように、そして遊ぶように働く人たちがたくさんいます。

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