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想像力を持ち、自分の人生に活かす。

1月2日「ノア」の試合を全て見た。

印象的だった試合を3つ書く。

「信頼のブランド」マサ北宮vs石井

わかりやすい、真っ向勝負。

コメントなどでの煽りは特にチェックしていなかったが、すぐに試合のテーマや楽しみを期待することができた。

無骨なファイトスタイル、
岩のような身体、
物語性(師匠にあたる長州、天龍、マサ斎藤などの昭和スタイルを継父としている)
個人だけではなく、別団体という対抗軸

お互いのラリアットがクリーンヒットし、肉体と肉体の音が会場に響き、ただただ「すごい」と圧倒されていた。

楽しみやすかった理由はお互いの「イメージ」「ブランド」があったからだと思う。

シンプルイズベスト。
観ていてスカッとするし、気持ちがいい。
わかりやすい。

最近増えてきた、身体能力を活かしたアスリートプロレスも良い。
だけど、心底感情が見える戦いは観ていて単純に乗れる。

「すごい」にもいろいろあるが、「イケー!!!」と「ありがとー!!!」が混じった「すごい」だった。

ノア&新日本連合軍vsハウス・オブ・トーチャー

正義と悪、勧善懲悪がわかりやすい。

前の試合と違い、「新日本プロレスとノアという別団体の選手が同じチームを組む」という状態が、初見の人からすると若干ややこしいのでは?と思っていた。

しかし、入場の段階でハッキリとわかった。

正義のスーパーヒーローと、
悪の組織。

どれだけ物語を言語化しても、初見の人や海外の人には伝わらない。
しかし、ビジュアルは一発で説明することができる。

とにかく盛り上がっていた。
場内の盛り上がりもスマホ越しに感じた。
凶器に反則、コンプラ違反しまくるHoTに、ブーイングしまくるお客さん。社会の中だと目の前の人にブーイングしたらコンプラ違反だが、ここでは正義だ。気持ち良い。

なによりも、表情。


とにかく、最高だ。

「プロレスは、耳でする」らしい。
お客さんを感じて、何をしたら喜ぶのかを先読みしてアクションする。

ああ、HoTの手のひらの上だった。
あぁ、ヒールって、最高だ。


丸藤vs飯伏

驚きました。
いろいろと、驚きました。

飯伏選手の身体の張り、
一向に上がらないスピード感、
徐々に「ん?」という違和感が広がり、
「あ!」という瞬間を経て不安は確信に変わりました。

途中から祈るような気持ちになったり、技の前に時より目を逸らしたりしていました。プロレスの試合でこんな気持ちになることは初めてでした。途中で、観るのが怖くなりました。

大会前、試合順に関しての論争がいくつも上がりました。
僕自身も「大会のメインは、団体最高峰のタイトルマッチ派」です。
前年の「グレートムタvs中邑真輔」という奇跡レベルのカードではない限り、その団体のトップ同士の戦いがメインという文脈に団体の誇りを感じるからです。

ただ、丸藤vs飯伏がメインにあったからこそ、途中離脱せずに大会を観ていたという事実もあります。これが反対だったら、拳王vs征矢という熱戦を見逃していたかもしれません。今後も2人の物語を観てみたいと思ったし、「次の後楽園大会でタイトルマッチをする」ということも知らなかったかもしれません。結果論になるかもしれませんが、今回はこの順番でよかったと思っています。


想像力を持ち、自分の人生に活かす

プロレスは受け身が大事。北宮石井戦も、HoTも、選手とお客さんとも。受け手の技量や信頼感があるからこそ、相乗効果で盛り上がりが生まれました。

メインの戦いは、試合と自分との対決。
受け取り手側の想像力を試されると受け取ることにしました。

・ボロボロの身体だったとしても、戦わなければならない時がある。

どんな環境でも、状態だったとしても、仕事を全うしなければならない時がある。

今持つものだけを信じず、成長と成熟を目指し続ける。

そんな3つのメッセージを受け取ることにしています。

年始からアクシデントが続く日常だからこそ、一つひとつ丁寧に暮らしていきたい。

飯伏選手は怪我の回復を、
丸藤選手は次の試合、どんなものを見せてくれるか。

楽しみです。

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