会議中なのに、公園にでもいるみたいだった。彼のその不真面目な姿勢のわけは、深夜になってわかった。
「なにしてるんです?」
「蛍光灯、切れそうだったから」
彼は空想の雲を見ていたのではなかった。馬鹿真面目で、一心だっただけなのだ。
脚立の上の彼の笑顔をみて、あ、好きだな、と思った。