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上司(先輩)と転職者は天敵なの?

こんにちは。松川です。おそらく転職して最初に思うのが「どうしてこうも放置?」もしくは「どうしてこうも何も教えてくれない?」一方で、転職者が、その言葉をそのまま先輩に言ってしまうと大変です。あっという間に「あいつ、指示待ちくんだから」という嫌なあだ名をつけられてしまい、その汚名が取れるまでには、まぁ、時間かかるでしょうね(よっぽど、肯定的な見方をしてくれる先輩がいない限り。そして、そういう人は貴重でほとんどいません)

正直、どっちも「使えない」

転職先の先輩も、転職者もどっちからみても「まじでつかえねーな」なんですよ。

先輩の言い分「経験者なんだから、自分でやって!自走して!」
転職者の言い分「いくらなんでも、何もわからすぎるでしょ!」

たぶん、どちらも正しいのですが、強いて言うなら「先輩」のほうがダメかな。というのも、私は後輩なり転職してきた人に「経験者なんだから、自分でやれよ!」なんてことは、1回も言ったことないのです。今後もまず言わないでしょう。私が、彼らに期待していることは、全然違うことだから。そして、私の後輩(転職者・新卒含む)は、もれなく立ち上がりが早いです。彼らが優秀なのもありますが、理由は簡単で、手助け、足場の準備を素早く実施するから(先回りで対応するぐらい素早くやる)。その時の過負荷ぶりは、尋常ではありませんが、彼らが軌道に乗るのが早いので、最終的にすごく楽だいし、言うならば、ここで構築した人間関係は非常に「楽しい」です。これは仕事に限ったことではなく。

つまり、何が言いたいかと言えば、転職者が来るときに、事前の準備がキーなんですね。プロマネと同じ。キックオフ前に殆どが決まっていると言って過言ではありません。転職者が着任したときに、何かを始めるのでは、正直遅いです。そもそも、転職者を迎える立場となれば、プロマネ経験者多いでしょうに。よって、事前の準備がいかに重要か、なんならキックオフ前の準備ですべてがきまる。このあたり、理解できるはずなのに、なんでか「いい加減」なんですよね。転職者が来る前に、試用期間の3ヶ月分ぐらいのスケジュールは引いておきましょう。(簡単でしょ?なぜ、できない?

先輩方へ ー 転職者が来るときには、スケジュール感を伝える。

これくらいは、先輩の方から言えませんかね?これが言えないほど忙しいなら、転職者は取らないほうがマシです。現場の人数で回しましょう。たぶん、その転職者はすぐに別の会社(別のプロジェクト)に移動しちゃいます。だって、見通しのない炎上案件なんかにいたい人います?最初のコミュニケーションが重要です。最初の1週間で最初の重要なコミュニケーションを構築。そして、どのスケジュール感で進んでいるか、どんな案件にどういう形でアサインしているか、そういことを具体的に会話しましょう。ポイントは「いつまでに」「誰と」「何を」。プロマネの基本の 5W1H (最近読んだ本で、6W2H があってそっちは更に良いと思いました)を伝えなければ、ダメです。言うならば、転職者の育成プロジェクトは、先輩方にかかっています。それなのに、転職者を放置。意味するところに、プロジェクト放置と同じです。ちょっとキツイ言い方をするならば「反省しろ。そして今すぐ改善しろ」。

何度も何度も転職者がきては、退職されて…。を繰り返していませんか?新卒が入っては、すぐにやめられて…。なんででしょうね?みんなやめるときは「新しい事チャレンジしたいので」「お給料よかったので(これですら言っってくれないか)」的なことしかいいませんよ。まさか「お前のマネージメントがひどすぎるから」とか「散々、放置、無視しておいていまさら?サイコパスなの?」なんて言ってくれません。すぐに離職されるところは、こういうところ気をつけてみてはいかかがでしょうか。あとは、なんでか日本の企業に多いんですが(これ、日本にある外資系含む)、面接のときや、オファーレターのときの内容と違う仕事を平気でアサイン。まぁ、その時と状況が違うっちゃ違うでわかるんですけどね。せめてちゃんと「プロジェクトの説明」をしましょう。プロジェクトのキックオフをちゃんとしましょう。転職者、新卒がなつくのは、あなた次第です。

転職者の方へ ー 残念ながらあなたの上司・先輩には期待しちゃダメです。嫌われていると思って行動しましょう。

シンプルです。最初から「嫌われている」と思って行動すれば、傷つきません。いちいち「これ聞いても大丈夫かな?」「こんなこと質問しても大丈夫かな?」とか気にしなくていいです。「どうせ嫌われているので」。

こんなこと聞いたら「嫌われる?」「評価下がっちゃう?」気にしなくていいです。どうせ彼らは、興味もなければ、嫌いだし、評価なんて「ゼロ」なので。当然です。その企業で実績はまだ何も出してないので、評価は「ゼロ」で当然。なので最初から「嫌われているし、評価は底辺」こう思っておけば大丈夫。

なんで嫌っている相手を採用したのか、もしくは、嫌いたいような相手を採用したのかは、「私には」永遠に理解できませんし、今後も理解するつもりはありませんが、転職者が感じている気持ちの 1/100 程度の関心しかないです。むしろ、彼らは、転職者のことなんて、心残そから嫌ってるぐらいで丁度いいです。暗黙知を伝えないのも、十分なインプットがないも、意地悪で、なんだったら、ハラスメントだと思いますが、転校生が嫌いなのと同じ理論で、よく知らない人のことなんて「大嫌い」なんですね(転校生が大好きな私には、理解できませんが)。

かといって、その子供みたいな理論の土俵に乗ることもないです。こちらのほうが、ある意味で「複数企業」の経験者です。そういう子供っぽい対応には「はいはい。そうですねー。私のこと嫌いだもんね。わかりますよ」でほっておけばいいです。ただ、そう入っても自走しないと評価はさらに下がるので、嫌われてもいいので自走するしかありません。そこで、最初から「転職者=異物=嫌われている」こう考えれば、気持ちも楽になります。

ここで心の支えになるのが「同期」。タイミングにもよるかもしれませんが、同日タイミングで入社できた人がいたら、その人のことは、よほどのことがない限りは、心から大切にすることをおすすめします。

こういうとき、リモートワークは本当に助かりますね。顔見なくていいので。ちょっと前までは逆の考えでした。最初は顔合わせてチームの中に入っていったほうが簡単。そう思っていましたが、IT企業はほとんどリモートワーク。会社にいっても、いる人いない人がまばら。会社にいったからといって、自席がないケースも多く(リモートワークがおおいところはフリーアドレス制のところが多い)、そうなると、隣の人誰?状態。そばに先輩がいても、会話は発生しません。無駄な通勤時間ばかり。せっかく会社にいっても、放置、放置、放置、無視、放置、無視…。精神的におかしくなります。

会社が、リモートワークを推奨しているのです。会社がOKといったら、すぐにでも家から適当にお仕事しましょう。自分の精神をそこまで追い込む必要はありません。先輩たちは、転職者なんて、さほど興味ないのです。転職者からみれば、優先度が高いことであっても、彼らからすれば「ゴミレベル」です。転職者は前の会社でどんなにハイカーストにいたところで、面接のときにその高いコミュニケーション能力を伝えたところで、やっぱり「最底辺カースト」なんですね。そんな最底辺カーストの人の言っていることを、最優先で助けてくれる人は、まずいませんし、いたらその人のことは最大限の感謝と尊敬を忘れてはいけません。

1つ、リモートワークで気をつけること。として…。相手(先輩)は自分にとって都合の悪い(もしくはメンドクセーな)とうことは、基本的に「既読スルー」です。こんなのに精神病んじゃダメです。彼らは、プライベートで「既読スルー」されたら、烈火の如く切れるでしょうけど、仕事の場合【自分の優先度が最優先】なので、最底辺カーストの転職者の質問なんて、優先度は「ゴミ」です。ここ忘れないように。つまり、ポイントは、「想定よりもずっと早く聞くこと」。ギリギリになって「これ、どうなっていますか?」と聞いても、まず間に合いません。間に合わなかったときの責任は「転職者」です。彼らお得意の「だって、あいつ、自分で聞いてくるのおせーよ。指示待ちかよ」です。かわいそうですが、彼らはもうずっと同じ組織にいるので、今さら他の企業になんて行けないんですね。よって、そこにしがみつくしかないから、立場の低い、転職者を悪者にします。そんなのに精神病む必要はありません。なにせ、相手は、転職者が大嫌いなのです。気にしない。

残念ですが、転職者を受け入れる文化がない。

日本だけなのかわかりませんが、少なくとも日本にある企業(日系・外資問わず)は、転職者を異物として考えています。最低でも1年はいないと、会話できるようにならないと思って正解です。可能な限り「先輩方の好むツール」を使ってあげて、対応してあげてください。そう、転職者が「先輩に合わせてあげてください」。なんか面白いですよね。

我々は嫌われている。そう思えば、重要な情報のインプット忘れ、暗黙知の罠。すべて「しょうがない」と思えます。そして、そのすべてを忘れずに、後輩にはぜひ、積極的に助けてあげてください。


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