半夏厚朴湯とうつ病

 半夏厚朴湯とうつ病への薬理作用を調べた。

 六君子湯、半夏瀉心湯、半夏厚朴湯、人参湯の4種の漢方とプラセボを5人の健康成人男性に服用してもらい、ストレス状態下の副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)およびコルチゾールの血漿濃度の変化を比較した。
結果、六君子湯、半夏瀉心湯、半夏厚朴湯は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の増加をプラセボと比較し有意に抑制した。

↑漢方のプラセボは用意するのが難しいと聞いたことがあるがどのように作成したのか気になる。


マウスにおける半夏厚朴湯の脳内モノアミン系への影響を検討した。マウス脳内の5-HT(5-ヒドロキシトリプタミン)、NA(ノルアドレナリン)、DA(ドーパミン)およびそれらの代謝物の局所レベルを高速液体クロマトグラフィーシステムを用いて測定した。
結果 線条体のDAターンオーバーが減少した。各種抗うつ薬投与後の5-HTターンオーバーの低下が観察されていることから、漢方薬の5-HTターンオーバーの低下は、本剤の特定の精神疾患に対する臨床効果と関連していると考えられた。


学んだことをアウトプットしていきます。