見出し画像

青学も凄いけど皆んな凄い!分かりますか?

お正月の風物詩、箱根駅伝も青山学院大の記録ずくめで幕を閉じました。今回の青学の記録も凄いですが、全体的に参加全チームが頑張って記録を出したと言っても良いのではないかと察します。

それは2位の順大のタイムも昨年の優勝タイムよりも1分以上早いですし、来年のシード権を取った10位の法大も 11時間を切るというハイレベルな争いだったのです。
私の母校、早稲田大も予想外のブレーキなどでシード権をおとし12位でしたが、昨年よりも約4分も早いタイムでした。また最下位の専大も5年前のシード権獲得校のタイムに近い記録でした。

更に今年は青学の新記録にもかかわらず、繰り上げスタートがメチャクチャ少なかったのも参加選手全員のレベルアップだったのではないかと思います。

だいたいここ数年、優勝校と最下位校のタイム差は30分から40分くらいで収まっています。
しかし昔は差がカナリあったものでした。

箱根駅伝は50、60、70回大会などの記念大会では参加校が20校となりますが通常は 15校、より狭き門でした。20校と今の形になったのは79回大会からなのです。
因みに70回記念大会の時、慶應大はとにかくそこを目指し実は競走部以外からも長距離が早い人間を招集して精鋭チームを作り見事、出場を決めた歴史があります。(たぶんもう新参?校が多数出て来てもっと注力しないと箱根駅伝の出場は出来ない状況になったと思います)

話は少し飛びますが…
私はちょうど60回記念大会の時に早稲田大で競走部の主務をしていましたのでその時の話をしたいと思います。
この時の早稲田大は大本命。監督は瀬古利彦さんを育てた名伯楽・中村清監督。
もう怪我人が出ても大丈夫な盤石のエントリーを済ませ、いざ当日。
往路では6分の差をつけゴール。芦ノ湖畔でインタビューも受けましたが「いや、まだ分かりません…」と口では話しましたがもう30年ぶりの総合優勝は手にしたという手強いでいっぱいでした。
復路は正に独壇場。7区8区9区と区間賞で、アンカー10区は区間新記録でゴール。
その時の鶴見中継所では 18校が繰り上げスタートという大珍記録もでました。
そして2位との差も 15分。最下位の慶應大とはなんと 1時間31分もついてしまいました。
正に圧勝の結果だったのです。

でもその時の記録は 11時間07分。更に今のコースよりも2キロ少ない設定なのでした。

今回の青学は9区と10区で区間新、7区が区間賞と盤石な布陣を引いていたので、復路の前夜は相当な手ごたえを持っていた事でしょう。
またタラレバを言ったらキリがありませんが、もし今回最下位の専大が60回大会に出ていたら2位だったという頑張りだったことを知って頂きたいと思いました。

あと付け足しのウンチクですが…

警視庁と神奈川県警は交通規制の時間を少なくしたい!という考えがあります。
なので箱根駅伝の参加校を増やしたいと考え交渉していましたがナカナカ首を縦に振ってくれませんでした。
それはひとえに参加校が多くなれば実力差が大きくなり交通規制時間も長くなるからなのです。

なので全体的に底上げが進みもっと実力が伯仲すればもっと参加校が増える可能性が出てくるかもしれません。
事実、100回の記念大会に向けて関東以外の参加や予選会からの出場枠の拡大を考えているようです。。。。

期待したいものですネ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?