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明子インフルエンス

先日、お祝い事がありまして
赤飯を頂戴しました

なかなかどうして
我が家でもち米は食べないものでして
こういう機会は、大変うれしいものです

ただ、俺にはどうしても
解せないことがあるんです

一般的に赤飯には小豆が混ざっていますが
ここ北海道では

甘納豆が混ざっているんです

(恐)

この豆、めちゃくちゃ甘いんです(憎)


山ちゃん、豆を甘く煮る行為じたい許せないのに
あろうことか、おこわに混ぜてしまうなんて
背徳行為も甚だしい

ひとつひとつ丁寧に
取り分けてさしあげます

よしこれで、いよいよ赤飯いただきます
といきたいところです

今でこそ、許容範囲が広がりまして
取り分けたくらいで
美味しくいただけますが

子どものころは
甘納豆が接したおこわの面の部分も
味が移って甘いんです

なんて忌々しい

その周辺も含めて
デブリメントしなければなりませんでした

結果、全体の半分近くを
食べそびれるのです

物価高なのか、甘納豆の数がどんどん減って
ありがたい限り


そもそも
小豆で蒸かしてくれれば
こんなことにならなくて済んだのに
甘納豆なんか使うから
俺は半分しか赤飯が食べられないんだ

そう卑屈に考えるようになり
この忌々しい赤飯の考案者を
探し当てたものです

その犯人は、南部明子

札幌では今でも有名な調理学校の
初代学長様なんだそうです

忙しい母様が手軽に作れるように、と
昭和20年ころより
ゴリ推ししたんだそうで

個人的には誠に迷惑な話ですが

ひとりの女性
今でいう料理研究家が考案したレシピが
郷土となり
一般家庭にまで普及できたこと
まさに当時のインフルエンサーではないですか

異次元の影響力

それはそれは大バズリ
良かったですな

明子さん

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