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建設キャリアアップシステムについて

建設キャリアアップシステム


建設キャリアアップシステムは、現場で働く技能者の仕事の記録がカードを通して自動的にシステムに貯まっていきます。
技能者の持っている資格の情報なども記録されているので、1枚のカードで実力を証明することができます。
カードによって、技能者の実力が会社や元請会社にも分るので、待遇改善にも繋がります。

事業者は、所属する技能者の実力が客観的に分かり、元請や発注者に対して会社の実力を示すことができます。
スキルや経験豊富な技能者が多く所属する事業者は、対外的にも技術力の高い事業者ということをアピールすることができます。

建設キャリアアップシステムの導入

建設キャリアアップシステムの導入手順
建設キャリアアップシステム導入に関係するのは、技能者(現場で働いている人と「下請事業者」(下請けに入る建設会社や専門工事会社)、「元請事業者」(施主)から工事を元請で受注する建設会社)の3者です。

・「技能者」の導入手順

建設キャリアアップシステムへ自分のデータを登録
登録内容の審査
技能者登録料 2,500円/1人 を支払う
技能者登録、カードの発行
郵送でカードが手元に届く
技能者IDが登録完了後にメールで届く
登録が済み、カードが届いたら、後は就業履歴を貯めていくだけです。
カードを忘れてきてしまった場合は、後から手動でデータを入力することもできます。
就業履歴は、スマートフォンやパソコンから簡単に確認することができます。

・「事業者」の導入手順

建設キャリアアップシステムへ自社のデータを入力し事業者登録をする。
事業者登録料を支払う
事業者IDの取得
自社の技能者の代行登録をする。
技能者の自社への「関連付け」
事業者登録と技能者登録を済ませたら、元請事業者が登録した現場・契約情報に沿って、施工体制情報を登録します。
その後、現場に入る技能者を登録します。

・「元請事業者」の導入手順

建設キャリアアップシステムへ自社のデータを入力し事業者登録をする。
事業者登録料を支払う
事業者IDの取得
自社の技能者を代行登録をする。
管理者IDの設定
登録完了後、現場が決まったら、現場・契約情報の登録。
下請事業者と協力して施工体制の登録。
現場へのカードリーダーの設置。

建設キャリアアップシステムの登録料

・技能者登録料
 技能者登録料 2,500円(税込)/1人

・事業者登録料(5年ごと)
建設キャリアアップシステムの「事業者登録料」は、資本金によってことなります。支払方法は一般財団法人建設業振興基金から請求書を送付してからの後払いになります。
事業者登録は、5年毎に更新が必要であり、更新料が必要になります。
また、事業者が建設キャリアアップシステムの情報を管理するため、管理者IDが必ず必要になります(最低1ID)。
管理者IDの作成・更新時には利用料が発生します。

資本金ごとの事業者登録料・更新料

一人親方 ⇒ 0円(無料)
一人親方以外の個人事業主 ⇒ 6,000円
500万円未満 ⇒ 6,000円
500万円以上1,000万円未満 ⇒ 12,000円
1,000万円以上2,000万円未満 ⇒ 24,000円
2,000万円以上5,000万円未満 ⇒ 48,000円
5,000万円以上1億円未満 ⇒ 60,000円
1億円以上3億円未満 ⇒ 120,000円
3億円以上10億円未満 ⇒ 240,000円
10億円以上50億円未満 ⇒ 480,000円
50億円以上100億円未満 ⇒ 600,000円
100億円以上500億円未満 ⇒ 1,200,000円
500億円以上 ⇒ 2,400,000円
(消費税込)                 

ID数 料金 支払方法
1ID 11,400円
※一人親方は2,400円 各事業者様専用口座(三井住友銀行)への銀行振込
※振込手数料は利用者負担となります。ATM、ネットバンキングを利用した振込も可能です                                                       
1ID ⇒ 11,400円(消費税込)
最初の1ID
・事業者登録を行うと自動生成され、別途請求書が送られます。
追加したID
・システムから追加手続きを行うと、追加翌月に請求書が作成・送付されます。

更新手続

・管理者IDの有効期限2カ月前よりIDごとに更新意思確認を実施し、更新するもののみ有効期限翌月に請求書が送付されます。
・最初の1IDは事業者登録を抹消しない限り更新意思があるものとして扱われます。

請求時期

・月末締め。ID発行、更新月の翌月(例:4月に登録したIDの場合、毎年5月初旬)に、現場利用料とまとめて請求されます。
・現場利用料(毎月※元請事業者へ請求)
1回(1人日・現場当たり下段算出例参照) ⇒ 10円(消費税込)

就業履歴回数 料金 支払方法

1回
(1人日・現場当たり下段算出例参照) 10円 各事業者様専用口座(三井住友銀行)への銀行振込
※振込手数料は利用者負担となります。ATM、ネットバンキングを利用した振込も可能です。                                    (消費税込)
現場利用料の請求例:現場に入場する人日単位で課金します。
例 (1)20人の技能者が50日就業した場合
     20人 × 50日 × 10円 = 10,000円
  (2)同一現場で朝と昼休み後に2回入場
     1人日 × 1現場 = 10円
  (3)午前と午後で同一元請の別現場に入場
     1人日 × 2現場 = 20円

請求時期

・月末締。管理者ID利用料とまとめて請求書が発送されます。ただし、一定額(1,500円)に満たない場合は請求の繰越を行います。(最大6カ月間)。また、半期・年度末(4月/10月)、消費税改定時は必ず請求されます。

・ID体系のイメージ
事業者の管理者ID ⇒ 有料
現場の管理者ID  ⇒ 無料

事業者A(事業者ID)事業者情報登録 ⇒ 有料
現場X(現場ID)現場・契約情報登録 ⇒ 無料
現場Y(現場ID)現場・契約情報登録 ⇒ 無料


以上、建設キャリアアップシステムについてでした。

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