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【自治トピックス】No.6

 大みそかはハウステンボスのカウントダウンライブに行く予定で、往復の交通機関や宿泊先まで確保していたが、ご存知の通りGoToトラベルの一時停止で中止になってしまった。そんなわけで、かれこれ10年以上、湘南の海で初日の出を迎えている。今年は小田急や江ノ電が終夜運転を行わなかったので、多くの人たちが朝一番の電車で駆け付けていた。初日の出の混雑は慣れているが、今年は密を避けて、人が少ない場所を陣取って、日の出の時間を迎えた。例年より人出は3分の1くらいだろうか。

 さて、菅首相の年頭会見を聴きながら、今年最初のニュースのななめ読みをしていこう。

 --国民が頑張って新規感染者数を下げても、東京五輪・パラリンピックの時期が近づく中でまた上がることも懸念される
 「感染症というのは確かにいったん落ち着き、また上がってくる。おっしゃるように東京五輪・パラリンピックが控えており、落ち着いたからといって終わりではない。何としても開催したいというアスリートの思いは当然ある。ましてやパラリンピックなくして東京大会の成功はなく、開催できるところまで持っていきたい。新型インフルエンザ等対策特別措置法改正がいつ行われるのか。本来はもっと早く対処していただきたかったと、つくづく思う。ワクチン供給への準備は、できるだけ保健所に負荷がかからないようにスムーズに進めたい」

 小池都知事のインタビューには弱者救済や福祉の視点が皆無。だれがいつインタビューしても「デジタル化」と「東京五輪」の2本柱だ。

 インタビューは記事がすべてではないが、インタビュワーが「本当に五輪は開催できるのか?」と突っ込んでいるのだろうか。ワクチンが入ってくれば、コロナ禍が〝なかったこと〟になるわけではない。こういう形なら開催できるという条件付きの議論が必要な時期に入ってきたと思う。

夏には延期された東京五輪が予定され、県内では野球・ソフトボールやセーリング、サッカーなどが開かれる。「当面は新型コロナの影響で、機運を盛り上げる展開は難しいが、選手へのインタビュー動画などに力を入れたい」と強調。「『密』にならないマニュアルが国から示されるだろう。開催県として今年は仕切り直していく」と述べた。

 我が神奈川県の黒岩知事は、やる気満々らしい(苦笑)しかし、県がなにをやるかと問われると、「選手へのインタビュー動画」…。そして、感染症対策としては「国がマニュアル示すでしょ」と。こうしよう、ああしようという具体的な模索が見えてこない。

 ―新型コロナの影響で延期された東京五輪・パラリンピックが今夏、開催される。「復興五輪」への期待を。
 「まずは開催に向けて基本的な感染症対策の徹底をお願いするとともに、関係機関と連携して検査・入院体制を拡充するなど、県の総力を挙げて感染拡大防止に取り組んでいかなければならない。世界中が一体となって取り組む先にある東京大会は、どんな困難も乗り越え『新型感染症からの復興』を成し遂げる勇気を世界に与えてくれるはずだ。『震災・原発事故からの復興』を国内外に発信する貴重な機会でもある。二つの『復興』を意味する大会になることを期待している」
 ―福島市では野球・ソフトボール競技が行われる。Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)をスタートする聖火リレーも含め本県の復興をどのように発信するのか。
 「会場となるあづま球場周辺やライブサイト会場で、県民や関係団体と力を合わせてイベントを行い、震災から10年が経過した福島の今を発信する。聖火リレーは原発事故による避難地域を中心に26市町村を巡り、復興の現状や福島の魅力を発信できるよう、準備を進めている。聖火ランナーや観客、地域住民の安全・安心を確保するため、大会組織委員会から示された感染予防策を講じながら、復興五輪のスタートにふさわしい聖火リレーとなるよう準備を進める」

 もうみんな忘れているが、東京五輪は「復興五輪」でもあった。内堀福島県知事は東日本大震災とコロナ禍の「二つの復興」を挙げている。「関係機関と連携して検査・入院体制を拡充するなど、県の総力を挙げて感染拡大防止に取り組んでいかなければならない」という、当たり前だが、言葉にしているところが、東京や神奈川とは違うと感じる。

 今年は東日本大震災から10年という節目。改めて、震災と原発事故の教訓を振り返る機会にしていきたい。

 --IR(統合型リゾート)誘致は継続していきますか。
 「横浜市が目指す日本型IRはカジノだけではなく、世界レベルのMICE施設やエンターテインメント施設、レストランやショッピングモール、多彩なホテル群が集まった統合型リゾートで、観光や地域経済の振興、財政の改善など、これまでにない経済的、社会的効果が見込まれます。これは横浜市域のみならず、他地域への波及効果も期待されます」

 横浜市は、東京五輪が開催できるか疑問視されている中で、さらに、その先のカジノ誘致に執着している。おそらく今期で勇退するのだろうが、世論を二分するような施策は、次期市長に委ねられてはいかがか。

将来の首相候補との声も聞こえてくるが、課題もある。新代表として国政政党「日本維新の会」の国会議員、地方議員ら250人以上を束ねることができるのか。求心力は未知数だ。衆院議員の任期満了は10月21日。今秋までには衆院解散・総選挙がある。「大阪の成長の在り方、未来の在り方について追求をしていきたい」。都構想に代わる旗印を打ち出せるか。リーダーの手腕が問われる1年になる。

 そもそも、「府知事」の器かどうかをまず問うべき。焦ると逆転ホームランを狙う。ピンチに陥ると、視線が宙を舞う。大阪府民が甘やかしてきたリーダーが全国区で果たしてどのくらい戦えるものなのか。とりあえず、今夏の都議選でどんな顔出しをしてくるのか楽しみにしている。

取材班は当時から現場下流で油っぽい汚泥が残留しているのを確認、ニッケイ工業幹部から「ダンプで運びやすくするため3種類の凝集剤を混ぜていた」との証言を得ていた。山梨県に情報公開請求し、07年2月時点でAAPを多く含有する凝集剤などを1日20キロ以上も使う計画だったことが判明した。

 サクラエビが獲れなくなったという現状から始まった静岡新聞の執念の調査報道。富士川に溜まっている謎の泥の正体を掴むため上流までたどると、山梨県内に汚染の根源があったことが分かった。今、新聞やテレビに求められているのは、こういうジャーナリズムであって、〝多目的トイレ不倫〟ではないはずだ。

 それにしても、山梨県の職員のクズっぷりが甚だしい。

 ―凝集剤入り汚泥が残留しているのでは。
 環境整備課「不法投棄された汚泥か分からない。同一だとどうやって証明するのか」
 ―ある程度見たり触ったりすれば容易に分かるのでは。
 環境整備課「報道を受け今夏に雨畑川に見に行ったが自然の泥か凝集剤入りの汚泥か確証は得られなかった」
 ―環境指標のアユがほとんどいない。
 環境整備課「静岡新聞の報道で知っただけ。水質調査では環境基準をクリアしている」
 ―泥に凝集剤が残っているか検出試験などをしたのか。生態系への影響の危惧は。
 峡南林務環境事務所「検出試験はしていない。影響については何も言えない」
 ―なぜもっと調査しないのか。
 環境整備課「(富士川流域は)エリアが広く現実問題として難しい」

 アユがいない?そんなん、知らんがな。環境基準はクリアしてるんやけど、なにか?生態系への影響?そんなん、知らんがな。富士川流域なんて広すぎて、調べられへんって(怒)

 このやりとりで大草原(笑)

 おそらく、仲間うちでは触ってはいけない案件なのだろう。

少なくとも2011年9月から約8年間、当時山梨県の元治水課長が社長の採石業者ニッケイ工業(日本軽金属が一部出資)による凝集剤入り汚泥の雨畑川への不法投棄だ。

 まあ、そういうことだ。彼らに任せても動くことはないので、政治の出番である。

 都関係者によると、4都県の知事が宣言発出を強く求めたのに対し、西村氏は後ろ向きな姿勢だったという。都幹部は「なぜ急に宣言を出すとなったのかは分からないが、本当の勝負はこれからかもしれない」と語った。

 いったい、何を勝負するつもりなのだろうか(苦笑)

 ちなみに、都議会では山口拓都議が新型コロナウイルスに感染した。タイミングが悪いことに年末年始。

 お見舞い申し上げるとともに、一日も早い治癒をお祈りいたします。

 コロナ治療というのは一進一退だということが分かる。ステロイド投与はタイミングが大切なんだなと。

 たまたま私は東京にいなくていい身になったが、毎日出勤しなければならなかったらうつになっていたかもしれない。他県民からすると、今の東京には近づきたくない。ちょっと怖い。

 正月3が日、観光地は人が少なかったが、初売りのショッピングモールなどは大混雑していた。みんな、コロナは他人事なのだ。まさか、自分が感染するとは思っていない。いわゆる、正常性バイアスだ。その意識を広めてしまったのは、国に他ならない。外食しろ、旅行に出ろとあおった結果である。

 先ほど、菅首相が年頭会見で、緊急事態宣言を検討すると表明した。おそらく、かなり限定的な制限にとどまるのだろう。感染を抑えきれないのではないか。

 昨年3月、東京五輪の延期を決断したのは安倍首相だった。菅首相はどうするつもりだろうか。いくらやりたい、やりたいとごねても、IOCのアスリート貴族たちは命がけでお祭りを強行するつもりはないはずだ。

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