マガジンのカバー画像

無いものの存在

44
2019年11月28日に右足を切断したことで体験した幻肢痛をきっかけに身体のこと、アートのことを綴る日記「無いものの存在」です。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

[無いものの存在]_31:体が無くなる可能性

[無いものの存在]_31:体が無くなる可能性

切断してから一年が経った。
義足生活も10ヶ月ほどになる。
足があった時のことは過去のこととなり、違う体を手に入れたというインパクトの中であっというまに時間が過ぎて行った。

切断には前向きだと書いてきたが、思えば僕は長いこと「足は無くなる可能性がある」中で生活してきたのだ。
人工関節には感染症や怪我などのリスクがあり、常にその爆弾のような右足を見守らなければいけない。足の長さを左足に揃えるための

もっとみる