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GPIFは長期投資の見本です!

支払っている年金保険料は、年金を受給している人への年金の支払いに充てられます。
これを「賦課方式」といいます。
全額が年金の支払いにあてられるわけではなくて、一部を年金積立として運用をされています。
一番有名なのは、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」です。

最近では、コロナショックのときに2019年度の運用実績が、8兆円のマイナスになったことで、マスコミがそろって大騒ぎをして野党の人たちが、ギャンブルに年金を突っ込むなと喚き散らしていました。

2020年度の運用実績

7月2日にGPIFが2020年度の運用実績を公表しました。

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2020年度は、年間で+25.15%、収益額が+約37兆8000億円となっています。
20年間の累積収益率が、年率+3.61%、収益額が約95兆円になっています。

複利効果がすごい!

長期投資では、複利効果を有効に使うことが重要です。


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投資の運用成績(キャピタルゲイン)は、その年の経済状況により上下の変動(リスク)が激しいですが、
利子や配当収入(インカムゲイン)は、価格変動が少ないため安定的な収益を生み出します。
累積収益額の約半分が利子・配当収入になっています。
そのため、運用資産が増えるほどインカムゲインが増えていきます。
上のグラフのようにインカムゲインを再度投資に回すことで、利息や配当金に利息や配当金が上乗せされて資産を増やしています。

株主優待も再投資

企業に投資をしているということは、株主優待をGPIFはもらうことになります。
その株主優待の取り扱いについて、GPIFはツイッターで回答しています。
換金をして再投資をしているそうです


まとめ

GPIFで積み立てている年金積立は、将来100年間安定的な年金給付のために積立運用をしています。
(年金の給付額は下がるかもしれませんが・・・)
年金積立金を積み崩しながら資産運用をしていくこの形は、自分たちも参考になるのではないでしょうか。
実際に、トリニティ大学の教授が研究した結果で、資産の4%を積み崩しながら運用していっても資産が減らずに、逆に増えたという研究成果もあります。

株式投資は、プラスとマイナスを繰り返しながら資産を増やしていくものなので、大幅に収益が出たとか、その逆に大幅なマイナスがでたからと言って大騒ぎをしないで、どういう運用をして年率がどのくらいになったくらいで見ておくことが大事ではないかとおもいます。


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