踏みしめる
「明日」に押し潰されそうだった。
何故かって?
「明日が」明るい日だからさ。
あの頃、
「明日」は眩しいものでなければならなかった。
あの頃、
「明日」になれば生まれ変われると信じていた。
いつしか、
そんな「明日」ばかりじゃない事を思い知る。
そして、
「明日」はどんどん恐ろしいものに変わる。
もう前に進めない、進みたくない。
無情にも止まる事のない時間。
「明日」はまたやってくる。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうにもならないどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
もがいてもがいてもがき疲れた頃、
突然、劇的に突然、その日が。
生きる事を諦めたわけじゃない。
「明日」は「アス」でもいい ―
多くの人は、それが大人になる事だという。
「違う」
「じゃあ?」
他の誰でもない自分になるという事だ。
「アス」よりも「今日」が意味を持つ自分になるという事だ。
大人なんて都合のいい言葉はいらない。
地面を踏みしめる、その感覚を見失わなければそれでいい。
日々の隙間をそっと埋められるような、詩を伝えていきたいと思います。その中に、ひとつでも皆さんの心に残る言葉があればうれしいです。