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ひまつぶし

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「クラブBA」会員による個性豊かな投稿を集めました。 ジャンルは様々。音楽、料理、サーフィン、スニーカー、電車、競馬、ペット、写真etc. 内容は、ライトなものからディープなも…
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#テレワーク

こ こ ろ / 自分と向き合う時間と空間をつくる S.E.N

心地よい場所は  香りよい場所 忙しさに 心 亡くさぬよう 慌ただしさに 心 荒れないよう 怯えることなく 、怯むこともなく 、 心 去らないように ゆったりと深く呼吸する安らぎ / 癒し / 幸せ 美しい香りは両の目の奥を ゆうたりと過ぎ 脳をリラックスさせてくれる 意識は自分の内側へ 内側へと向く 自分と向き合う時間と空間が こころ を調えてくれる 香りを満喫するため まぶたを下ろす 瞳は閉じたり畳めたりはできない 、視界を遮るため ただ優しく瞼を下ろす

華麗なる一食

からだが欲する一食がある 体温を あの暑さまであげたいという欲求 料理の熱々ではなくスパイスと具材から働きかけ内側から体温が上がる快感 ほてりの悦楽 すこし汗ばむぐらいでよい 華麗なる一食 夏の雲が秋の雲に飲み込まれる 暦は進み戻ることなく しかし引かれる後ろ髪もある 体温が上がる快感に 引かれる後ろ髪がある 華麗なる一食は母の味であったり家庭の味であったりもする 7歳で食したルー 、スパイスと いまの味は違うのが普通だ 外食で出す 華麗なる一食には新た

ビーチサンドを庭で踏む /裸足のきせつ

真っしろ サラサラのビーチサンドを花壇に敷きつめる 足裏にじかに 感じるのはその 白さだ 地球そのものの一部を肌そのままに 感じる 統一された白一色に痛覚も痛点も反応しない 記憶されるのは心地好さと その流れた時間 夏の雲が 秋の雲に近づいてゆく 夏の雲は 秋の雲にのみ込まれてゆく 細く ちぎれ模様 横に細長い純白が夏の雲だ 何層にも厚く 何層にもグラデーションを持つ 何層にも天候を生み出すものが秋の雲 秋の雲は変わりやすい 現代人ごころのように こ

おうち時間/舌で香りで脳内旅行/おいしい一食は幸せ時間

おいしい一食は心に幸せをもたらす おいしい一食は脳に幸せをもたらす おいしい一食は身体に幸せを おいしい一食は幸せな時間を おいしい一食は快感を記憶させる おいしい一食に次の楽しさを想像する お取り寄せで食した本格フォー 外出控えがちなこのごろ 舌から脳内旅行が始まる 旅先は現地東南アジア ベトナムというより 都心の洗練されたお洒落な本格アジアンダイニングだった 都心一等地で優雅な食事をとっている満足感 港区芝大門 創作フォー&カレーの人気店<風土木>のお

悪いことばかりではない/平和ボケが遠のいた 次の時代がはじまった

平和ボケと比喩された時代があった のんべんだらりと 進む時計の針すら関心のない 日々無為の繰り返しさえ懐かしい 平和ぼけ は良い比喩ではなかった 緊張感の無さを皮肉した比喩だ みなが自身のみならず世界情勢に緊張感もって昂じようという意も含んだ 何の考えもなくただ時間だけをやり過ごしてよいものか と発破をかけられた 考えることがたくさんに増えた 難しい問題の二択ってのは どちらも正解であることが多い 得てしてごくごく 簡単に考えるとよいものだ どちらかが

夏は早朝 夏は夜

夏は早朝 かぜのない夏の早朝 これから照りつける陽射しにうんざりとしてゆうたりとうごく 雲はきのうのあつさのせいでうごきはノロい お日さまが45度の角度をつくるまでのここちよいあさ なつは日のとおるるみちが高い お日さまに背をむける 影はみじかめなのだけどそれでも自分の背丈より長いかげ すこしきもちが大きくなる お日さまに背をむけたままにたくさんの風をむねいっぱいにすいこむ まだまだ もう少し まだだ もうひといき 口はしっかりと閉じ 鼻からめいっぱ

8月の梅雨

10年に一度ほど 8月の梅雨がある 例年どおりではないときに人は  考える 振り 還り過去の前例に心の居場所を捜す 晴れなきゃ晴れないと愚痴り 暑けりゃ暑いと文句垂れる 夏日だ真夏日だ とラベリングする 最高温度地区を競う 最高温度更新を祝う 10年に一度ほど 8月の梅雨がある 例年どおりではないときに人は  張り切る 振り返りとは異なる 新しいことが始まったと合点する 暑くないことに感謝の念を 晴れたなら その視界を楽しむ 振り 還りが繰り返される

描写・猫写/猫の鳴き声はネーェとの話し掛けなんて、ホ ホンマや!

黒ネコのタンゴが鳴り止まない 書きもの冒頭の技術に ネコちゃんの鳴き声から入る描写 "話しかけてきた" と擬人化して始まるものがたり なるほど 、 また またぁ 、上手いこと表現するものだ 飼い主となったり共同生活者となったり 新しいものがたりが始まる ペットを超えたネコちゃん目線のものがたり 猫が主(あるじ)で人は観察される側の日常 パトロールという仕事を持つネコちゃんの一生 猫視点からの人間という生態の考察 いくつか目にしてきた ファーストコンタクト

ひとは飛沫も接触もなく 善意や笑顔を受け取れる

人は流される 悪意にも善意にも 人には伝わる 感謝や笑顔が 人には伝わる 叱咤や激励が 人には届く 、想いや気持ちが 悩みや辛さや悲しみが 人は流される 、情に 人はもらう 、涙を 人は釣られる 、笑いに 飛沫だろうが接触だろうが人は色んなものを受け取る 飛沫や接触で色んなものを渡す 人は受け取る 悪意も悪行も 人は受け取る 善意も善行も 人は撥ね退けられる 悪意や悪行を 人は断れる 悪意や悪行を 弱っているときには そのように受け取る 充足して

自主性という名の協調性 / 協調性という名の自主性

小学の通信簿 自主性に富んだ子は 協調性を問題視され、 協調性を誉められた子は 自主性を問われていたような記憶がある どちら寄りか色分けされたような 活発・陽気な子は自主性はあるが協調性がないと おとなしめな・優しい子は協調性を認められるが自主性を問われたような 年かさねると豊かな自主性が協調性の軸になるよう感じることが多い 自主性の無さは協調性の不足を暗示する 協調性は、自主的な判断なく流されたり迎合するものとは異なろう 進んでものごとに取り組まないことを協

雨止がる お陽さまに背を向ける 見えなくたってそこには虹がある

灰色の空 だから 心に蛍光色を ねずみ色の空 だから アウターに明るい色彩を 鉛色の空 だから プレイリストはポップなミュージック 虹プロ 、NiziU(ニジユー)なんてイイですね☆ どんより雲 だから 思うのは楽しい人 明るい人 雨降らねば虹は見えない 見えなくたって虹を作る要素は実は漂っている ボクは見えたと言ったけど キミに見えない虹もあった キミには見えたけど ボクには見えない虹もある 雨が降って 雨が止がる お陽さまに背中を向け 少し空を

生き残り競争から、残らせ協奏・生き残る共創へ/神保町エレジー

山手線内側の物価は高い 昼食850円 缶コーヒー4本 480円の箱ひとつ 一日2000円超出ていた 青い梅をよこめに  立って川をわたり、三わの鷹くぐり 新しい宿でいきをつく 四つの谷をこえた神さまの田んぼが職場だ 神を保つ町 神が保つ街 東へ東へ 西の山から 山手線の内側へ 山手線のど真ん中を越えて東の端まで 週2回は同僚への労いと親睦 勤続30年ともなれば4桁で収めるのは野暮というものだ 野暮でも何ら構わないのだが 終業後ぐらい粋でいたいのだ

ピラミッドは魅力的で好きだが 造られた過程思うと絶賛したくはない

どうやって造ったのだろう どうしたら造れたのだろうか 矛盾は好みだ どんなものでも突き破る矛があり、そして何ぴとをも防ぐ盾があったってよいではないか 試せば瞭然 、出会わなくば夢ある 相反 、二枚舌 、朝令暮改 、大歓迎である 論理崩壊 、非合理 、たられば 、合わないつじつま 大好物である 経済活動を容認し 自らは粛す これぐらいがちょうど良いのだ ピラミッド 文化や技術がまだ未熟だと云われる4,600年前建造と云われる 奴隷による建造と 、前向きな使命

大きな緑の木の下で

陽射し強し 風はまだ流れているのが救いだ 日陰もとめる 信号待ち数十秒の涼もとめる コンクリの影でなく大きな緑の木陰もとめる 揺れる葉見上げる 少し先 大きな緑の木の下に仲間みつける 目が合い ほど遠い距離の会釈交わす  暑いですね 暑くなってきましたね 言葉は要らないのだろう 緑の木の下の心地好さに青信号一つやり過ごす それぐらいの時間軸がちょうど良いのだと この数ヶ月で合点した 大きな緑の木の下は 風を流し 陽をさえぎる 意図はない ただ存在して