2012年の秋、母が死んだ。 6年ほど闘病していたのでぼんやりと覚悟はしていたが、そんな覚悟は一切関係ないほど泣きまくった。 24歳にもなってあんなに泣いた男は他を探してもきっとそういないだろう。 亡き母自身も、あの僕の泣き具合を見るとさすがに引くと思う。 それから半年後の2013年春、僕はなぜかサラリーマンを辞めて芸人になった。 もちろん母が死んで頭が変になってしまったから、 ではなく シンプルに芸人になることが少し前からの夢だったからだ。 これは僕の歩