見出し画像

初試合。JBJJF GroundImpact



10月1日のデラヒーバ杯で
先輩の勇姿に背中を押され
試合に出ることを決めました。




来年の2月を目標としていたんですが
2月までに試合に出てみたいと。

出たいと思ったら出ないと気が済まない私です。


エントリーシートに記入し、
代表のOKがでたので即入金!




なぜ今回の10月16日の大会を急いで決めたかというと
11月7日に代表の試合がありまして、
代表と、代表を支える大好きなゆみえさんに
パワーを送りたいなと思ったからです。
言葉よりも
ABLAZE八王子で代表が育ててくれた娘の初試合を。と。

みんな、勝つことは考えなくて大丈夫と言ってくれるけど、私は勝利を代表とゆみえさんにプレゼントする気満々でした。

もちろんまだ柔術初めて1年たってないくらいだし
勝ったところでまぐれなだけで
私の実力はまだまだ全然な事はわかっています。

でも勝つ事しか考えていませんでした。
試合に出るからには勝つ。1位の自分のイメージしかしていませんでした。
負ける想像して試合にでる選手なんて、いませんよね。
代表、ゆみえさん、先輩の笑顔が見たかったんです。



他に出場する会員さんはいなくて
代表が一緒に試合に出てくれる事になり、
嬉しさと申し訳なさがありました。
代表がセコンドをしてくれるので代表クラスを他の先生が担当してくれました。
私一人の判断で色んな方に迷惑かけてしまう事になりました。
もう自分1人で大会に出る事はしないと決めました。
反省しました。




試合の前々日、
スパーで右肩を怪我してしまい
次の日痛み止めの注射を打ってもらい薬も飲んだけどダメで、前日の練習もできませんでした。
そのスパーの相手が、今回の試合をサポートしてくれた先輩でした。
入会日からずっと私の成長を見てくれている先輩。
優しくて面白くて兄のような、
ジムにもみんなにも私にも、
とても大切な存在です。

この試合で負けたら
先輩が自分を責めてしまうことになる。
自分が怪我させてしまったからと、1ミリでも思わせてはいけないと思いました。

怪我をした原因は私がタップしなかっただけで
先輩は何も悪くないんです。





前日の夜は家事をすませ、

勝ってみんなで笑ってる試合後のイメージをしながら
クラスで代表に撮らせてもらった動画を、
ずっと見ていました。

全然眠れませんでした。


ちなみに、
試合が始まったら即タックルをし
洗濯バサミでフィニッシュの予定でしたww






試合当日、
先輩がくれたリュックを背負い
ゆみえさんがくれたスニーカーを履き
(ママいってらっしゃい)可愛い子供たちの声を聞き
子供たちの笑顔をしっかりと見て家を出て


こんなに緊張する事ある?ってくらい緊張して
八王子に1時間前につきました。


少し配信をしてリスナーのみんなに
いつも通りおはよう!と挨拶をして、
都まんじゅうをジムに届けました。
ジムのみんなの顔を見て少しホッとしました。




車の中は

代表、ゆみえさん、先輩と、私。

私は緊張で吐きそうでしたが
ゆみえさんと先輩の雑談に気持ちが少しリラックスしました。
緊張をほぐそうとしてくれている優しさが嬉しかったです。


車の中で、ちゃんとタップしないとダメだと
代表に教えてもらいました。
十字は腕が折れちゃうから練習できなくなるのでタップするけど

耐えていれば逃げられると思っていたし、
タップしたら負けだ。
って思っていました。
タップしないことを美学だとは思っていないけど、苦しいからって簡単に諦めるような気持ちで試合にでないし
我慢してたら相手が諦めて違う技にいこうとした時にスキができて逃げられるかもしれないし。
落ちたことがないから試合の時にどこでタップすればいいか、自分の限界がまだわからないです。





墨田区総合体育館について、
受付をすませ
緊張でソワソワしていました。



早めに着替えて
先輩と打ち込みの練習。
試合がないのに柔術着をもってきてくれた先輩の優しさに感謝しました。


トイレ行くのも一緒に来てくれるゆみえさんは本当のお姉ちゃん、お母さんでした。
ゆみえさんがいてくれて安心しました。




初めての柔術着のチェックもソワソワして
とにかくずっと挙動不審でした。


体重は余裕でクリア。
本当は体重を落としてルースターで出ようと思っていたんですが、減量でフラフラの私を見て代表がライトフェザーにしなさいとアドバイスをくれたので53.5キロまで大丈夫でした。
普段はだいたい50キロ前後です。




椅子に座り、前の人の試合が終わるのを待ちました。
この時間が1番緊張しました。
選手がみんな強く、大きく見えました。



そして、


ついに自分の試合の番がやってきました。





どのタイミングで中に入っていいかわからずキョロキョロ。
代表に早く入りなさい!と言われ、お辞儀して審判の方の所に歩きました。
足がフワフワとしていました。


ここで初めて、相手の選手のお顔を見ました。


ニコっとしてくれて、
優しい選手でした。


代表にきいて練習したのに、
緊張で始まるタイミングがよくわからなくなり
握手してすぐに
襟を掴みにいってしまいました。

本当はタックルしてテイクダウンする予定でしたが
選手の私をもつ力が強くて
タックルしても危険かもと思い
足をかけて倒そうとしたけど倒れず
そのまましゃがみこみました。


足が自分にかかった瞬間
(強い)と感じて(怖さ)が襲ってきました。
パスも2回失敗。
私が頭を下げてしまうせいで三角の形にすぐになってしまうし、
十字で腕が決まりそうになるし
まったく試合をコントロールできず
逃げる事で精一杯でした。

代表の叫び声がずっと聞こえてきていて
独りじゃないことに、安心しました。
でも思い通りに体が動かなくて悔しかったです。


相手の選手に2ポイント。
ニーオンしっかりできたら良かったのにポイントが入らず、パスに失敗しまた三角の形に。
代表の声通りに右手をいれ、少しだけ顎の下に手がありました。
残り1分半。
前に体重かけたいのにかけられない。

体力が消耗しているのと、
足の締めの強さで苦しくなり
手足の力がどんどん抜けていきました。
全身が震えていました。

どんどん相手の力も強くなり
自分の手ごと締められ
相手の選手が足を組み直す度に肩と首に激痛が走り

息が苦しくて
代表の声が遠く感じてきて


なんとか動こうとしたけどダメで悔しくて

1秒がものすごく長くて
残り20秒くらいで
もうこのまま負けてしまう事がわかりました。
惨めでした。
かっこ悪い。
代表ごめんなさい。ゆみえさんも先輩もどんな思いでこれを見てるだろう。
でも絶対にタップだけは、したくありませんでした。



みんなの顔が浮かんできて、
あと1秒、、あと1秒、、と数えていました。
早く時間過ぎてくれって思いました。
タップしたら本当の負けになる。
絶対負けたくない。
息を吸うことも吐くことも上手くできなくなって本当につらかったけど
時間がきて、試合が終わりました。

耐えはしたけど、
1本とられたのと一緒でした。


立ち上がって、
審判が相手の選手の手をもってあげた時の、
目の前が真っ暗になる感覚が
今でも忘れられないです。



相手の選手は、
笑顔で挨拶してくれました。

強くて可愛くて優しい、最高の選手でした。

フィジカルもテクニックも敵わない、
たとえ何度試合したとしても
絶対に負けてしまう選手でした。

そのとき初めて、ストライプ三本な事に気が付きました。勝ったら私もストライプ三本目をもらう予定でした。

初試合の相手が、
最高の選手で本当に良かったです。
相手のセコンドの方に挨拶にいき
勢いよくお辞儀したら
セコンドの方の帽子が頭に当たって恥ずかしかったです。セコンドの方も優しかったです。

ありがとうございました。
またいつか戦いたいです。
次は勝てるように、あの人強くなったなって思ってもらえるように、頑張ります。




代表が目の前に見えて
代表の方に歩いていくのが辛かったです。
代表が1年間
不器用な私に対して真剣に向き合って教えてくれたのに負けてしまった事、
良い試合ができなかった事、
勝利をプレゼントできなかった事、
たくさん叫んでセコンドしてくれていた事、
悔しすぎて代表の顔が見れませんでした。
代表が近くにきて、試合が終わったことに安心して、その場で泣き崩れそうだったけど
もうこれ以上ガッカリさせたくなくて
試合にでるなら泣くなって言われたことを思い出して、耐えました。


マットから降りて
申し訳なくて
ゆみえさんと先輩とかおりさんの顔も、見れませんでした。
限界でした。荷物を置いてある場所までなんとか歩いたけど、座ってすぐ泣いてしまいました。
惨めでした。
自分のレベルの低さがわかりました。
ジムのみんながいつも優しくスパーしてくれている事がわかりました。
強い相手を前にした時の恐怖がわかりました。
やりたい事が何もできませんでした。
1年間の全てが0に戻ったような気持ちになりました。
今までにない悔しさでした。



ゆみえさんも先輩も代表も
たくさんフォローしてくれました。
本当は勝って、笑わせたかったのに。


ジムのみんなにも応援してくれたのに
申し訳ない気持ちでした。




今回試合にでて、
試合の厳しさを、
格闘技の厳しさを学びました。


まだまだ全然、
試合で勝てるレベルでは無い事がわかりました。

なんとかなるなんて、
ないんだとわかりました。






ずっと青帯になりたいと思っていたけど
青帯なんてずっとずっとずっと先な事がわかりました。



私は、きっと、
いや、絶対白帯の期間が長い選手だと思います。


これからも私より後に入った仲間に
どんどん先をこされてしまうと思います。



でも私のペースで
コツコツやっていくしかないです。
頑張ります。



ゆみえさんが安心して試合を見れるような
レベルになります。







いま、私は、

最強の白帯になりたいです。


誰もが私の勝利の納得がいく試合ができるようになりたいです。

白帯の誰と当たっても
負けないように。


だから、使える時間は限られているけど、
誰よりも努力しないといけません。




試合後、すぐにまた試合がしたくなりましたし、
すぐに練習がしたくなりました。
こんなに辛いのに、苦しいのに、
柔術のことは嫌いになるどころか、
さらに好きになりました。






子供たちの事が最優先ですが、
頑張って自分の時間も作って
これからも柔術を続けていきたいです。



そしていつか必ず代表に
昼クラスしかでていないスポーツ経験ZEROで入った30代の私が、勝利をプレゼントします。



家族写真。





試合の次の日
体が痛くて辛かったけど
ジムに行っていつも通り練習して
試合でダメだったところを教えてもらいました。


本当は勝ってストライプ三本目増える予定だったのに、、



ジムから家まで泣きながら帰りました。




試合の日と
次の日の
悔しさを絶対に、絶対に忘れません。



不器用だし泣き虫だしメンタル弱いけど
絶対強くなります。




試合は、最後は1人で戦うものだと思っていたけど
セコンドの声がとても心強くて
1人で戦っているんじゃないって事がよくわかりました。







長くなりましたが
読んでくれた方ありがとう。


これからも
よろしくお願いしますっ!!!!!


おわりっ!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?