見出し画像

下関要塞~高蔵山(高倉)堡塁~

昨日Twitterで北九州市にある下関要塞の一つ富野堡塁の写真を公開しましたが、調査が消化不良で終わってしまったので思い切って高蔵山に登る事に。
お目当ては勿論戦争遺産ですが、登山にどれ程時間を要すのかあまり調べずに冬場の15時から登り始めるという計画性の無さを最初に曝け出しておきます←

堡塁への近道という道標が記されていたので、通常の登山道とは異なる斜面を只管登っていたので本当にこれで合っているのか途中で不安になりましたが、陸軍の境界標石を見付けて一安心。

通常の登山道に合流した地点ですが、少々荒れております。

道沿いにある排水溝と思われる遺構と、陸軍の境界標石。

漸く開けた場所に到着!
写真では分かり難いですが、奥に掩蔽部が見えています。
12月でも草ボーボーの広場、本当はここにも遺構が残っているのですが、冒頭に書いた通り計画性ゼロで登り始めて1時間弱掛かっていた為、早速倉庫群から見ていきます。

高蔵山(高倉)堡塁は周防灘方面から上陸する敵に対して吉田・曽根・葛原・苅田方向を射撃する為に明治33(1900)年12月に設置。
12cmカノン砲6門・15cm臼砲6門・機関砲4門が配備されていました。
実戦に使用される事は無く明治末期に廃止されましたが、令和2年に福岡県教育委員会から発行された『福岡県の戦争遺跡』には太平洋戦争中に一時使用された可能性があると記されており、開口部が開けている倉庫は昭和17年4月に山頂に設置された高蔵照空分隊が保管庫に利用したと推測されています。

倉庫群の前には高倉堡塁跡という石碑が。
山奥なので不法投棄は少ないです。

倉庫群の裏には浄化槽、そして砲座と弾薬庫が現れる。

石積みから少し斜面を下りると、もう1基の砲座と弾薬庫がありました。

ここまできて16時15分。
日が沈む前に下山しなければと撮影撤収して猛スピードで登山道を駆け下りました。

下山途中で下関要塞第一地帯の標石が転がっていたのでパシャリ。
この後何とか日の入りギリギリに無事下山する事が出来ました。


本日も最後まで読んで頂き、有難うございます。


【撮影機材】
Canon EOS 6D
Canon EF17-40mm F4L USM

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?