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【映画】ザ・ウォーカー The Book Of Eli

デンゼルワシントン主演2010年の作品です。歩く人、旅人という日本語のタイトルですが原題は「イーライの本」です。

イコライザーでも見せたデンゼルワシントンの凄みあるアクション映画を期待して見始めました。北斗の拳、マッドマックスのような世紀末の世界で、ひたすら歩く男、Eli(イーライ)。彼はただひたすら本を運んでいるのですが途中でその本を狙われます。狙うは悪役がいちばん似合うゲイリーオールドマン。変質的な、恐ろしい男をさせたら最高ですよね。なんでしょう、いっちゃっているんですよね、目が。本当に怖い。

ちょっと古いので以下ネタバレも込み込みで書くのでみていない人はごめんなさい。

イーライは途中襲われるのですが滅法腕が立つので生き残っているんだと思ってましたがそれだけではなかったのです。途中彼の示す行動から経験なクリスチャンだなぁ、と思ってみていました。そしてイーライは自分は強いだけではなく不思議な力に守られていると考えているようでした。事実撃たれても当たらないんです。そして彼の撃つ銃はよく当たるんです。どうやらこれは不思議系な映画のようだということが分かってきました。

舞台は世紀末から30年、文化も忘れられ、文字を知らない、本を知らない大人がいるだけでもそうですが、どうやら宗教もなくなっているらしいということがわかります。悪者ゲイリーはそんな世の中で実は宗教こそが力を持ち、荒廃した世の中をまた支配できる力を持っていると考えていました。それこそがイーライが運んでいる本を狙う理由なのです。

そんなイーライですが結局捕まり、撃たれます。でも死にません。本は奪われました。ゲイリーは大喜びです。錠前がかかっていた本も技術屋にやらせて見事開きました。さあ読むぞ!

は?

へ?

これって点字の本やないかーい!読まれへーん!

ということで目の見えない女性に読んでと頼むのですが、ボロボロの彼のいうことなんか聞いてくれず見捨てられるゲイリーの哀れなこと。こういうゲイリーの姿も情けなくて最高なんです。

一方イーライは本を届けるべきところに行き着きました。そしていっぱいの紙を用意させて、口述筆記を始めるのです。そう、彼こそが本そのものだったのです。

ということでアクション映画と思いきやとてつもなくかっこいい宗教映画でした。

この映画でイーライが使っていたiPod、ホイールの上にボタンが4つ並んだモデル、私も持ってます。もう動かないのですが。あー、動くモデルが欲しくなってきましたね。iPhoneでハイテクで音楽を聴ける世の中ですがちょっとアナログな感じが残っている初期のiPodの感じ、大好き。

おすすめ度:★★★★(デンゼルワシントンとゲイリーオールドマンだけでもう十分!)


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