私の名盤 #1 BAD ENGLISH - BAD EMGLISH

UKのEU離脱を祝してというわけではありませんが、最初に紹介するのは「BAD ENGLISH」のファーストアルバムであり、彼らのセルフタイトルアルバム、「BAD ENGLISH」(1989年)、全13曲の大作です。

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ジョンウェイト風ラブソングをジャーニーのロックで味付けしたらこうなりました、と私は思ってます。

ジャンル:ロック

ヴォーカル:ジョン・ウェイト John Waite
ギター・ヴォーカル:ニール・ショーン Neil Schon
キーボード・ヴォーカル:ジョナサン・ケイン Jonathan Cain
ベース・ヴォーカル:リッキー・フィリップス Ricky Phillips
ドラム・ヴォーカル:ディーン・カストロノヴァ Deen Castronovo

PRODUCED BY RICHIE ZITO

アルバム収録曲:
1. BEST OF WHAT I GOT
2. HEAVEN IS A 4 LETTER WORD
3. POSESSION
4. FORGET ME NOT
5. WHEN I SEE YOU SMILE
6. TOUGH TIME DON'T LAST
7. GHOST IN YOUR HEART
8. PRICE OF LOVE
9. READY WHEN YOU ARE
10. LAY DOWN
11. THE RESTLESS ONES
12. ROCKIN' HORSES
13. DON'T WALK AWAY 

まずこれはどういうバンドか、メンバーを見てみましょう。はい、これはヴォーカルを変えたジャーニー Journeyなんです。Raised on radioから3年ぶりのジャーニーの新譜です。

ヴォーカルは元ベイビーズ、Missing Youで有名なジョンウェイトです。哀愁を帯びた切なさを感じさせるヴォーカルはさすがですが、ここにニールショーンのジャーニーサウンドが加わるとこうなるのか、という感じです。

では曲について感想を。

1. BEST OF WHAT I GOT キーボードの出だしが何かを予感させる、キレのいいロックナンバー

2. HEAVEN IS A 4 LETTER WORD 続けてロックナンバーです。ドラム、ギターのヘビーな出だし、うねる感じの曲調。

3. POSESSION 出だしアコースティックでは、ジョンウェイトの乾いているのにねちっこいヴォーカルが光ります。切なさが伝わる名曲。

4. FORGET ME NOT 3に続けて女々しい捨てないで、というような歌詞に聞こえます。出だし、サビの変わり方がうまくて、凝った曲に思えて、結構気に入ってます。I will be your shadow, when you walk away, forget me not ....ってどんだけ好きなやねん、と思います。ニールのギターソロ最高です。

5. WHEN I SEE YOU SMILE この曲は知っている人多いのではないでしょうか。解説不要、名曲です。ジョンのヴォーカルスタイルにあった曲なんでしょうか、曲・歌詞がひしひしと伝わってきます。ここでのニールのギターソロは控えめに感じますがそれがかえっていい感じです。ジョンウェイトはこれとMissing Youの2曲で十分でしょう(^^)。レコードなら擦切れるであろうほど聞いた曲です。ウォークマン、iPodでかれこれ25年、聴き続けてます。

6. TOUGH TIME DON'T LAST 名曲で盛り上がった後にはテンポ上げてまたロックナンバーです。キーボードがキラキラした出だし、そこに絡みつくギター、ヴォーカル、格好いい以外の何者でないです。

7. GHOST IN YOUR HEART ちょっと重めのバラードナンバーです。Are you crying in your sleep tonight? Are you hiding in your dreams tonight? ...どんだけ好きやねんという思いが強烈に伝わります。いいですね、ストレートな愛情表現。ニールのギターも狂ったような感じがよく出ています。日本の若い草食系の人たちもこういうはっきりした愛情表現を学ぶべきですね。I will be ghost in your heart, 頭だけでなく、ハートに響くクサイ台詞まわしですが、大変勉強になります。

8. PRICE OF LOVE 7に続くバラード。出だしから泣きのギターでもう涙腺が緩みます。そこにささやきかけるように畳み掛けるジョンのヴォーカル、濡れない漢(おとこ)は男じゃない。だって、Price of Love, 愛の価値ですよ、タイトルが。

9. READY WHEN YOU ARE バラードが続いたので今度は軽快なロックに戻します。こういうアメリカンロックな感じ、いいですね、明るくて。ライブでも盛り上がるんだろうなぁ。

10. LAY DOWN そろそろアルバム終盤ですがまだまだしっかりロックで攻めます。割とアーシーな感じです。ブルースっぽいというかな。Lay down you love for me, why don' you lay down you loveって、面白い表現だな、と思いました。Loveをそういうふうに捉えて歌うんだー、って。

11. THE RESTLESS ONES キラキラキーボードの出だし、いいですね〜。バラードかな、と思わせての洋楽にはよくあるミッドテンポのロックへの展開。爽やかさすら感じます。

12. ROCKIN' HORSES 今度はしっかりとした重めのロックです。ジョンウェイトはラストに向かってシャウトしてます。

13. DON'T WALK AWAY  最後までおつきあいいただきありがとうございました、という感じの素敵な曲です。こういうミッドテンポ、本当にうまいですよね>ジョンウェイトのヴォーカル。Don't walk away 行かないで...グッときますね。

いかがでしたか?BAD ENGLISH。このバンドとしてはもう一枚アルバム BACKLASH がありますが、こちらの方が断然オススメです。まだ聞いていない人は是非聞いてみてください。もちろんご存じの方はもう一度、いや何度でも、ニールショーンのギターとジョンウェイトのヴォーカルのダブル泣きに涙を流して聞きましょう。

次回は「AEROSMITH」のお気に入り・名盤の一枚を紹介する予定です。

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