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シリーズ「パラグライダーで墜落 そして入院」

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パラグライダーの大会でまさかの墜落。硬い地面に叩きつけられながらも数々の奇跡でなんとか生きのびる。手術や治療のことから心の動きまで様々なことを時系列で語っています。
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#大怪我

くだらないことが頭に浮かぶくらいに回復 ~第40話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と25日程が経った日の出来事です。 昼食のあと、次のリハビリまで時間があるので、病室でぼーっとしていました。ちなみに入院してから意識的にぼーっとする時間を作るようになりました。入院中は比較的時間があるので、You Tubeを見たり、いろんな記事を読んだりしています。そんな中で特に印象に残った情報が2つあります。 ざっくり言うと、 ・1つ目は睡眠の大切さ。日本人は睡眠時間が少なすぎる問題。多くの人がかなりパフォーマンスが落ちているらしいという話。 ・2つ目

神様への願いごと~第39話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と20日程が経った日の出来事です。 入院している病棟で、以前声をかけてくれたお婆ちゃんがまた声をかけてくれました。 ↑声をかけてくれたお婆ちゃんとのエピソードはこちらから 用事があって廊下に出た所で、そのおばあさんにお話があると声をかけられたんです。 ホールのソファーに移動し、話を聞きます。 なんでも、日の流れや天候の関係で今日の日暮れ時に西の空にお祈りをすると神様がきっと叶えてくれる、だからお祈りをしたほうがいいとおばあちゃんが知り合いの方から聞い

見てくれている ~第36話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と20日程が経った日の出来事です。 もうちょっとすれば入院して3ヶ月になってしまいます。入院生活にもかなりなれてきました。 ↑でも綴っているのですが、私の入院しているリハビリ病棟で治療をしている人の多くは高齢の方です。みんなリハビリをしながら治療をしている人たちです。それなのに、、悲しい現実がそこにはありました。 「頑張ってリハビリをして、また元の生活に戻るんだ」といった意思をリハビリする姿から感じられる人はほんの一握りしかいません。60人いる病棟で、

免荷が外れてフル荷重へ ここまで歩けるように!~第33話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と7日が経った日のことです。 ついに免荷重がなくなる日がやってきました。 パラグライダーの墜落で腰、骨盤、左の踵を酷く骨折してしまいました。左の踵は免荷重といって荷重制限がありました。 ↑に詳しく書いておりますが、左足の免荷重は2ヶ月かけて段階的に解除されていきます。そして墜落から2ヶ月と7日がたったこの日、完全に体重をかけられるようになりました。 リハビリの観点からみても、この日は大きな意味があります。 全体重をかけていいということは、普通に歩くこと

ふとしたことがきっかけで爆発する感情 ~第30話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落して2ヶ月程経った頃のお話です。 免荷重の左足が自重の2/3まで負荷をかけられるようになって10日程が経ちました。左足に荷重をかけることにも慣れてきているし、リハビリが進んでいることも実感しています。 また最近は墜落したことに対する思いの消化も出来てきいます。 ↑にも書いていますが、 「いくつもの奇跡が重なったことで自分が生かされた理由はすぐに見つかるものじゃない。これから時間をかけて探していけばいい。」 そう思えるようになったことはかなり大きいです。そう思えるように

「K」のつく療法士には気をつけろ ~第25話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落して1ヶ月と19日程経った頃のお話です。 リハビリ病棟に移動して数日が経ちました。この頃の体の状態としては、ピックアップ歩行器を使って片足歩きすることにも慣れてきた頃でした。病院内を思ったようにある程度動きまわれるくらいになっていました。 リハビリ病棟に移って担当になったKDさん。休日や外回りの関係でなかなかあえませんでした。やっと施術をしてもらえたのはお引越しをしてから5日後となってしまいましたが、KDさんもドSでハードなリハビリをしてくれる、すばしい理学療法士さん

パラグライダーで墜落。そして入院。その23 ~急性期から回復期病棟へ~

墜落して1ヶ月と13日頃のお話です。 この日、治療が新たなステージにステップアップしました。 急性病棟から回復期病棟(リハビリ病棟)へお引越しです。すべての手術が終わり、容態も安定してきているということです。 回復期病棟(リハビリ病棟)はその名の通り、リハビリに重きをおかれた患者の病棟となり、スタッフもその趣旨にあった配置の場所です。 理学療法士、作業療法士、ともに数がかなり多めで、リハビリの時間も長くなるそうです。よりリハビリが進んで行きます。 ただ残念なことも、、、

パラグライダーで墜落。そして入院。その22 ~言葉していく、大切さ~

<言葉していく、大切さ> 墜落して1ヶ月と12日頃のお話です。 墜落後、沢山の人から応援メッセージをもらいました。その中には自分がすごく頑張っていたこと、努力をしていたことに対して「あなたのそういう姿、見ていたよ。私はすごく頑張っていたことを知ってる。」と言ってくれる人がいて、めちゃめちゃ救われました。 そうやって頑張っていることや努力していることを認めてもらえることって人間にとってはすごく大切なことだと思うんです。 そういうことは言葉にしていったほうがいい。 言葉にし

S心のモヤモヤゲージが溜まっていく問題 ~第21話 パラグライダーで墜落 そして入院~

<リハビリをする日々> 墜落して1ヶ月と11日。 自分がどんな精神状態であろうと、一日3回、リハビリは必ずあります。 私自身。精神的に乱れていても、気持ちの部分とリハビリの事は上手く切り離してしっかり取り組む事ができていました。 完全復帰したいという俺の気持ちに合わせてくれて、すごくハードなリハビリメニューを担当療法士さんがやってくれているお話はしたと思います。理学療法士のKさん、作業療法士のTさん、どちらも本当にすばらしい。 <治療とリハビリへの心構え> ちょっと

パラグライダーで墜落。そして入院。その20 ~悲しいお知らせ~

墜落してから1ヶ月と10日ほど経った頃のお話です。 前回、左足が1/3荷重になった次の日に今後の人生計画に大きな影響のあることを知ることになりました。。。。 <知ることになった経緯> 実は石川の病院に入院していた頃、担当医の方がA4用紙に自分の怪我についての情報をまとめた紙をくれていました。 そこには ・怪我の名前と、どういう怪我なのかの解説 ・どういう手術をしたかの解説 ・今後の治療の計画 ・「こういう後遺症が出る可能性があります」といった解説 ・「こういう動きはあま

パラグライダーで墜落。そして入院。その19 ~1/3荷重と、この頃の心の状態~

墜落してから1ヶ月と10日ほど経った頃のお話です。 左足の免荷重がはずれました。体重の1/3の荷重をかけられるようになりました! <免荷重とは?> 免荷重とはざっくりいうと、「骨がちゃんとくっつくまでは、体重をかけないでね。負荷をかけちゃだめだよ」というものです。 ↑「シリーズその4」で詳しく書いてありますが、墜落したときの衝撃で左の踵は酷い粉砕骨折をしています。手術で金属のプレートとスクリューで固定されていますが、骨がくっつくまではかなり時間がかかります。なので骨

パラグライダーで墜落。そして入院。その18 ~看護師さん、まさかの勘違い~

今回はパロディ系のお話です。 看護師の勘違いで起きたクスッとするお話です。 墜落してから1ヶ月と1週間後くらいのお話です。 入院していた病院はフィリピン人の方がケアスタッフとして結構働いています。そういう時代なんでしょうね。色々な現実でそういう運営になっているのだと思います。 そこについては個人的にはとてもポジティブに捉えています。オーストラリアなど、遥かに労働条件が良く、稼げる国もあります。そんな中で日本を選んでくれて、そして日本で働いてくれてありがとう、と思っていま

墜落の全容 後編 -重なった奇跡、故に苦しむ心- ~第17話 パラグライダーで墜落 そして入院~

前回は事故で墜落する瞬間までのお話をしていきました。 今回は墜落した瞬間から、その後までの話とそれに対する心の動きのお話をしていきます。 <はじめに> 前回の投稿で事故の時、自分が致命的なミスをしていない事がわかりました。大きなミスをしていないことから、はじめて「生きていてよかった。。。」と事故後はじめて思うことができました。救われました。 しかし、救われた一方で、生きていたということが段々と私の心を苦しめることになっていきます。 その理由は事故時にありえないほど奇跡

墜落の全容 前編 -事故の詳細について- ~第16話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回は墜落の詳細のお話をしていきます。 <事故の詳細がわかっていない頃> 墜落してから1ヶ月と一週間ほどの頃のお話です。 実はこの頃までは墜落に関してはざっくりとした情報しか把握していませんでした。 把握していた情報は大きく分けて2つでした。 ・現場にいた人から聞いた情報 ・たまたま近くを飛んでいた人の360度カメラの映像に小さく映っていた墜落の様子 なので、 高度30mくらいで翼が大きく潰れて制御不能になって落ちた くらいのことはわかっていましたが、それ以外の細かい