箏曲「みだれ」、そして長唄「勧進帳」
茶琴神明(ちゃごとしんめい)の店主であり、長唄の師匠でもある杵屋彌十代先生は、自らレクチャーライブを企画し、告知から当日の準備、そしてレクチャーに始まり、箏、三味線の演奏まですべてをこなしていらっしゃいます。
学校の音楽の授業でも邦楽のことはなかなか勉強する機会がない中で、このように伝統音楽の貴重なお話しを伺うことができるのは、とても有意義なことです。また、長唄のお家元である杵屋彌十郎先生をお迎えして超一流の演奏を間近で見られることができるのは、何ともありがたいことです。
6月の演目は、「箏曲 みだれ」、「長唄 勧進帳」でした。
長唄と箏曲の取り合わせも珍しいことだそうです。どちらも見せ場が盛りだくさんの難曲にも関わらず、箏、三味線を立て続けに見事な演奏です。
「もっと日本人ににほんの音楽の良さを知ってほしい」という純粋な思いからスタートした企画ですが、この日の演奏会の第二部は数名の外国人のお客様もお見えになり、国際色豊かな演奏会でした。
今では自分の国の音楽にもかかわらず、まるで異文化のようにさえ感じられるのです。古いものを学んでいるというよりも、むしろ、新鮮な、新しいことを体験しているという感覚に近いかもしれません。
西洋音楽と日本の文化をどちらも勉強していらっしゃる彌十代先生のお稽古では、とても丁寧に親切に分かりやすく教えてくださいます。
普段とは違う異空間を演出できるのも、ここ佐倉という地の利もあるのでしょう。「佐倉に茶琴神明あり」と、これからも積極的に発信していきます。
◼️茶琴神明(佐倉・文化芸術教室)
http://www.chagoto-shinmei.jp/
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