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三味線を習い始めて9ケ月。「松の緑 前弾」

秋野多乃
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三味線で初めて教えて頂いた曲は松の緑でした。今年のお正月には、習い始めて9か月の演奏を録音してみました。まだまだぎこちないですが、毎年弾き比べてみたいと思います。

「松の緑」
嘉永5年(1852)の作品で、4世杵屋六三郎が、娘せいの襲名披露のために作ったご祝儀曲だそうです。
廓(かむろ)という遊女の世話をする見習いの少女は、萌え初めた二葉のように幼い少女だが、いずれ最上位の松の位まで出世するほどの気品を備えている、と。
長唄の歌詞には、江戸時代の遊郭の「うつろい」が随所にみえ隠れします。

(歌詞)
今年より 千たび迎ふる春ごとに なおも深めに 松の緑か禿の名ある 
二葉の色に 大夫の風の吹き通ふ 松の位の外八文字 派手を見せたる蹴出し褄 
よう似た松の根上がりも 一つ囲ひの籬にもるる 廓は根引きの別世界 
世々の誠と裏表 比べごしなる筒井筒 振分け髪もいつしかに 
老いとなるまで末広を 開き初めたる 名こそ祝せめ

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