「カラー」

「カラー」

少し無理したコーディネートは
季節外れだったかな
結局七分袖にしたけど
それでも結構冷えるな

5分遅れで来た君は
いつものシックに決め込んで
クールな表情もその顔も
相変わらずなんだな

人ごみが苦手だから 街には目もくれないで
呼吸が浅くなる この感じはいよいよだな

黒と青で結われたミサンガを
時折チラつかせながら
ふいにせまる沈黙の隙間を埋めるように
伝えようとしたけれど

ラッキーカラーは何色だったかな
取り入れるの忘れたな
やらしい話この先の展開を
期待しちゃってんだ

満月に照らされた2人の影は揺らされて
目を逸らしながら思うんだ
こんなにも こんなにも

見知らぬブランドの指輪をはめた左手を
僕の右手に誘って
どうしようもない現実を塞ぐように
君のくちびるに触れてみる

黒と赤で結われたミサンガと
捨てきれない思いとともに
今夜だけだと言い聞かせ
サヨナラ告げたけれど
やっぱり会いたくなる

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「カラー」
作詞作曲:松村貴俊

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