鬼滅の刃原作をコミックス5巻までしか読んでない人が劇場版無限列車編を観たらこうなった
公開初日に観て来ました。アニメから入ってコミックスをとりあえず5巻まで買い、鬼滅おもすれ〜!となった状態です。
ひとまずネタバレなしの感想をあげます。
爪がツヤツヤしてたよね。テレビ版の時から作画がとても凄くて凄い。
では、以下ネタバレ含む感想です。
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で…まあその…煉獄さんに関してなんですけど、
実を言うと無限列車編が劇場版になるというニュースが発表された時に、若干のネタバレを見てしまってお亡くなりになるということだけは知ってたんですよね。
なので、死ぬのは分かってるけどいつ死ぬのか?どうやって死ぬのか?と言うところまでは分かっていなかったわけです。
という期待と不安を上映中ずっと抱いていた結果…
だって煉獄さんてめちゃめちゃいいキャラじゃないですか?
TVアニメでは登場しただけなのでまだなんとも言えない感じではありましたけど、少なくとも登場してすぐに死ぬようなキャラじゃないですよね。強いし…柱だし…。
漫画のセオリーでいけば、数十話くらいかけて主人公との関係性を築き、時に衝突し時に力を合わせながら絆を深めていくタイプのキャラじゃないですか。
それが登場して最初の活躍で死ぬってどう言うこっちゃよ!?て思いません?
ともかくこんな強くてかっこよくてキャラの立っている人が登場してすぐに死ぬというこの世界の残酷さを、鬼滅の刃は私に伝えてくれた訳です。
●炭治郎が夢と現実の区別がつかなくなってウッカリ自害しそうになるシーン
こわっ……。
最近ホラーとかオカルト系のコンテンツにハマってよく見ている私ですが、近年で一番ゾッとするエピソードでした。
伊之助いなかったら確実に死んでたじゃん‼︎
ありがとう伊之助‼︎‼︎
●煉獄家
お母さんにギュッとしてもらった記憶があるから煉獄さんは辛くても折れずにまっすぐ生きてこれたんだな〜。ギュッとされる経験て大事だな。
●クライマックス
煉獄さんの笑顔……。
煉獄さんの死が確定した時、悲しかったけど涙は出ませんでした。
でもその後の伊之助の「どんなに惨めでも恥ずかしくても、生きていかなきゃならねえんだぞ!」の言葉に、ちょっと泣いた。
伊之助は本能的に何が良くてダメなのか分かってるんだろうな。
世の中色んな悲しみや問題を抱えている人がいると思うけど、炭治郎や煉獄さんの生き様や伊之助の言葉を思い出して、勇気に変えられる人が増えたらいいな。
無限列車編、最高の映画でした。
2期じゃなくて劇場なんだ⁉︎と思ってたけど、今なら良く分かります。
煉獄さんの生き様、劇場じゃなければ描ききれない…ッ!
●鬼滅の刃のメッセージ性
最近漫画のメッセージ性についてよく考えています。
漫画を仕事で描いていると、編集さんに「この漫画で伝えたいことは?テーマは?」と聞かれることがあります。もちろんそれって大事なことで、それを考えることでイメージを固めていけるというのはよく分かるんですけど…。
正直な話、「伝えたいこと」とか「テーマ」とかって、なんだか漠然とした言葉だなーと思うんですよね。
例えば、ドラえもんの伝えたいこととかテーマって何だろう?と考えるんですが。
便利な道具に頼ることの利点と落とし穴について…とか。
未来の可能性は無限なんだよ、とか。
それは確かにドラえもんから伝わってくるメッセージなんだけれども、それを伝えたくて藤子先生はドラえもんを創造したのかな?て考えると、どうも違う気がするんです。それって読んだ人が勝手に受け取ったメッセージですよね。
多分だけど、藤子先生は「こんな面白いこと思いついたんだけど凄くない⁉︎見て〜!」と思ってドラえもんを描いていたのでは…?ご本人に確認したわけではないので真実は分かりませんけど。
作者の生き様や価値観が如実に表れるのが漫画なので、描いている時に感じていることを伝えようとするのだから、もちろんメッセージは生まれるだろうと思います。でも、最初にメッセージありきで漫画を描くのはなんか違うんじゃないか???
鬼滅の話に戻りますけど、鬼滅だって「命の大切さや絆の強さを伝えていきたい…」と思って企画が生まれたわけではないんじゃないでしょうか。
まず少年ジャンプという土台があって、今の少年の心に刺さる漫画とは何か?自分に描けるものは何か?と突き詰めていった末に生まれたのが「鬼になった妹を救う為に鬼殺隊に入って仲間達と鬼を退治する」という物語で、吾峠先生がそこに込めた想いから「これは、日本一慈しい鬼退治」というキャッチコピーが生まれたのでは。
何を伝えたいかって、何を見せたいかの後に自然と生まれてくるものなんじゃないでしょうか。
鬼滅の刃って、物語の至る所に名言があって、メッセージ性がめちゃくちゃある作品ですよね。
それって吾峠先生が普段から色んなこと感じて、考えてるからなんだろうなって思います。意図的というよりは自然とメッセージがこもっていくんだろうなーと。
劇場で配布された零巻の物語の中に
「その瞬間に選んだことが、自分の魂の叫びだっただけ」
という台詞があったのを見て、勝手ながらそれを確信しました。
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