短歌(1)


1センチ切っただけの髪先を指に巻きつけ君を待つ朝

たっぷりと砂糖を入れた珈琲がしょっぱいなんて馬鹿げて泣ける

5時間目彼の頭が舟を漕ぐほら先生がこっちを見てる

汗ばんだ肌に触れても心だけ冬に置き去り春は来ない

「愛してる」かつて幾度も囁いた彼は今やあの子の伴侶



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