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「きみだけのメリー・プレゼント」を公開・完結


野いちごにて「きみだけのメリー・プレゼント」を公開・完結しました!
クリスマス(とプレゼント)にまつわる2つの特別な物語を詰め込んだ短編集です。

2編しかないのに短編集と名乗っていいものなのかめちゃくちゃ悩んだんですけど、独立した話なうえに他に上手い言い方も思い付かなかったので、たぶん短編集でいいはず……。

すごく久しぶりに、書いた物語を公開した気がします。水面下ではちまちま書いたりはしていましたが、何しろ完成していないので人前に出すどころではなかったんですよね。
いつぶりかな。このnoteに短編を載せたのが最後だったかな。本拠地にしている野いちごに新作を公開するのは本当に久しぶりで、完全に浦島気分です。

短期間で勢いのままに完結した作品でもあり、久しぶりの表立っての創作活動なので内心いろんな意味でドキドキしています。
冬休みのお供や暇潰しなどで、どうか楽しんでもらえますように!
感想などをもらえたら喜びます(笑)

以下、ネタバレありの裏話です。


present1の美鈴と朔くんが頭の中に浮かんできたのが、この短編集を書いたきっかけです。
実は昨年のクリスマス直前にはすでに思い浮かんでいたんですけど、何しろ時間がなさすぎて断念していたんですよね。だから今年は無事に形にしてお披露目できてよかったです。

本当は二人が付き合うきっかけになったクリスマス会での公開告白のシーンとか美鈴が朔くんを好きになったきっかけとかも詳細を書こうとしたんですけど、普通に文字数増えすぎてやめました。
ちなみに二人は同じ美化委員会になったのをきっかけに両片思いになり、最終的に美鈴から告白します。

美鈴からすると朔くんは大事なことはすべて言葉にして伝えてくれる人ではあるけど、朔くんは美鈴から告白されない限り告白していなかったタイプです。
付き合う前は勇気がなくて、ストレートに気持ちを伝えられませんでした。だけど美鈴と付き合ううちに大事にしたい思いが強くなり、なにかと自分の気持ちを伝えるようになりました。

一方で美鈴は朔くんとは逆のタイプです。本編中にもあるように、公開告白するような大胆さはあるのに恋人としての距離が近くなると素直に気持ちを伝えるのを怖がってしまう。朔くんの重荷になりたくない思いから弱気になっているので、パターンは違うけど恋人を大事に思うところは朔くんと同じなんじゃないかな。
なにかと悩んでしまった美鈴だけど、朔くんは美鈴しか眼中にないし、ラストにあるように二人のクリスマスは続いていくし、作者の頭の中にはハピエンの二人しか存在しないので、末長くお幸せにと思います。


present2の仁愛と龍太は生み出したときと完成したときでキャラが違いすぎて、作者の私自身が混乱しちゃってます(苦笑)
書いているうちにどうにか帳尻を合わせたつもりなんですけど、もし前半と後半とで印象が違ったら作者の都合ですごめんなさい。

当初仁愛はもうちょっと冷たい感じで、龍太ものらりくらりな感じが前面に出ていたはずなんですけど、なんかあれ、マイルドになってます……?
たぶん龍太の妹の心美ちゃんが出てきたあたりでストーリーの軌道変更をしたので、たぶんどこかおかしいです。

でも、仁愛が孤独というか優先されずにいる経験にトラウマのようなものを抱えている点は最初から変わっていないし、それをこの物語のキーポイントにしています。
誰しも大事な人や大事なものをいろいろ持っているけど、なにか一つを選ばなければという場面ではどうしても優先順位をつけざるをえない。
それを理解しつつも、やっぱり自分が一番大事だと言われたい。相手が、自分にとって大事だと思う人ならなおさら。そんな感情を中心に置きながら紡いだ物語です。

龍太は好きな女の子の前では不器用なのですかした感じになったり、変な感じでから回ったりもするんだけど、根は家族思いで人を大切にするタイプです。どちらかと言うと人付き合いは狭く深く築いていく感じ。その点は仁愛とは真逆だけど、それぞれ生きてきた環境によるものですね。

正反対にも思える二人だけど、大事な人は大事にしたいという思いはどちらにもあるので、いずれ恋人同士になればまた少し関係というか二人のやりとりは変わっていくんじゃないかな。
まだまだ未知数な二人なだけに、どうなっていくのか楽しみな二人です。

ちなみに恋のキューピッドこと心美ちゃんは幼稚園に彼氏がいる、龍太よりも恋愛慣れしたおませさんです(笑)
龍太の気持ちを見抜き、その上で仁愛との仲を取り持とうと一人頑張ってくれています。

仁愛に渡した絵の中の大事な人は心美ちゃんにとっても大事な人であるので、仁愛に会ってこの人ならお兄ちゃんを大事にしてくれると判断した上であの絵をプレゼントしています。
6歳だけど結構しっかりいろいろと考えてくれています。

あのあと3人でクッキー作りをして楽しいクリスマスを過ごしたらしいです。


一気にクリスマスのお話を2つも書くのは大変だったけど、久しぶりに創作する楽しさも味わえたので、またこんな感じで短編集に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

長たらしい裏話にまでお付き合いくださり、ありがとうございました!


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