見出し画像

「離別」と「受容」─七月は別れの季節-『七月の陽炎』制作の話

この記事が出ているということは、おそらく2曲目のオリジナル曲が無事が公開されていることでしょう。

毎月一曲だす!と息巻いていたわりに活動2年で2曲という、体調不良で身動き取れなかったタイミングがあるとはいえ笑っちゃうぐらいスローペースですが、ようやっと自分で制作サイクルをコントロールできるようになったので今後はもっとスパン短くなると思います。もう次のストックもありますし。

前置きはこのあたりで、制作の話に行きましょうか。

制作と言いつつも、今回の曲のテーマは「離別」「受容」です。
もしかしたら歌詞を見て「死別」を連想する方もいるかもしれませんが、それも正解です。

なんで夏がテーマなのにそんな暗い話題になるんだよ、この根暗が!と言いたくなるかもしれませんが、まあ言い分を聴いてください。

なぜ「離別」「受容」がテーマなのかというと、僕にとって七月は別れの季節だからです。昔から─というより最近、七月になると僕の周囲の人だったり大切な人だった人がいなくなる時期なのです。

だから歌詞にも「七月の陽炎がキミを連れていく」と書いていたりします。

じゃあ「いなくなった人たちを想う曲なのか?」って?
もちろんその意味もあります。

どちらかというと
「いなくなったことを受け止めて、変わりなく日常を過ごすことの残酷さ美しさ」

という意味の方が強いかなとnoteを書きながら思っています。

自分の大切な人がいなくなった時、人間はものすごく悲しむし受け止められないことがあります。

本当に悲しくて何もやる気が起きない、ずっと気力がわかない.…そんな日々
が続くものです。

…でも自分以外の世界はそんなことは知ったことはありません。どれだけ悲しくても流れる時も変わらないし、その人がいなくなった事実が変わらない。

あなたが学校に通っているならば、変わらず学校に通って勉強を続けなければ平気で単位は落ちるし、試験は必ずやってくる。
あなたが社会に出て働いているならば、働いて稼がないと食っていけない。

その人と過ごした日々を思い出してノスタルジーに浸ることで自らを慰めること、その人を想って悲しむことはとても大切なことですが、別れを受け止めて前に進まなければいけないんです。

誰が死んでも世界は動き続ける。
残酷ですが、だからこそ一度きりの人生は美しいしとびきり輝いている。
どれだけ悲しいことがあっても世界は変わらず周り続け、いなくなった人のことを受け止めて(≒遺志を受け継いで)僕たちは日々を一生懸命に生きなければいけない。

めーっっっちゃくちゃかっこよく言えば「人間賛歌」みたいなものなんでしょうか。

根暗な歌だな!と言ってしまえばそれまでですが。


おしまい



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?