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カレーおじさん\(^o^)/おばさん説

僕はアイドルの先生という職業柄、普段から多くの10代20代女性と話すことが多く、今時の若者がどんなマインドでいるのかは何となくわかるのですが、逆に同世代女性との接点がほとんど無くなっている状況が続いており、今の同世代の女性はいったいどんなマインドでいるのかがイマイチわからなくなっているなと考え、勉強になるかと考えて購入した本がジェーン・スーさんの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」。
読んでみるとこれが面白く、共感に次ぐ共感の連続で、同世代男性と話しているよりもよっぽど「そうだよねー!」と思うことだらけでした。
思い返せば僕は小さい頃から周りが女性ばかりの環境で育ったせいか、親友と呼べる友達の8割が女性です。
そして昔から女子会に呼ばれることが多く、「俺、男だけど良いの?」と聞くと「男だと思ってないけど男だから男には話せない話を聞いてもらって男の意見を聞きたい」的なわけのわからないことを言われたことも一度や二度ではありません。

つまり、昔からマインド的に女性に近いのでしょう。
だからこそ女性の方が気楽に話せるのでしょう。
見た目があまりに男なので、僕をよく知らない人からすると信じられないかもしれませんが、僕の親しい人ならわかってくれると思います。

と言っても恋愛対象は女性のみなんですよ。念の為言っておきます。

ただ、恋愛感情が芽生えることはほとんどなく、友情ばかりが芽生えて育ってしまうのです。
男女間の友情が成立するか問題についてもこちらの本には書いてありました。
正確に言うなら成立するかどうかではなく、成立する人のマインドとしない人のマインドの差が書かれていて、なるほどそう言われてみるとそうかもしれないと納得できるものでした。
具体的にどんなことなのかはネタバレになるので書きませんが、この本は多くの共感と、そして時折出てくる反感ではないですがそれについては自分は違うという問題についても、なるほどそういう考え方だったのかと納得し、結果的に共感に近付くことが多かったのです。

僕は教え子から「リー先生はおじさんっぽくない」と言われたことが何度もあります。中には「リー先生はどっちかっていうとお母さんぽい」と言う子もいました。
おじさんっぽくないと言ってもお兄さんという年齢ではありませんからカレーおじさん\(^o^)/を自ら名乗っているわけですが、そのマインドは実はおばさんに近かったのではないかと、この本を読んで気づいたのです。

例えば僕はよく若い子にカレーを食べさせます。
下心など全くなく、ただただ美味しいカレーをご馳走します。
「色々大変だろうけど美味しいものたくさん食べて元気出しなさいね!」というマインドであり、それはおじさんのマインドではなく世話焼きおばさんのマインドに近いと自分でも思います。
また、多くの男性は女性の愚痴を聞くのが嫌だと言いますが、僕は全く嫌ではないのです。
人の悪口や噂話は好みませんが、誰かが弱音を吐いていたり、愚痴をこぼしている時はそれを率先して聞いて、そうかそうかとなだめ、スッキリしたようだなと思ったら気持ちを切り替えて頑張っていこうねと背中を押すことが多いです。
僕が話を聞いたことによって少しでも前向きになってくれたのであれば、その結果が僕にとっても幸せなので、そういう意味で愚痴を聞くのが嫌ではないのです。

と言っても僕は完全に女性なわけではありませんし、職業柄もあってか何事にも解決策を求めて考えてしまうので、意見を言うこともあります。
よく女性は意見が欲しいのではなく共感して欲しいだけだということも言われますが、共感した上で意見する時もあるししない時もあるというのが僕のスタンスであり、これは多分におばさん的な中に少しのおじさんが隠れている状態と言えるかもしれません。

ということはつまりおばさん的なおじさん。
おばさんおじさんと言えるかもしれません。

何を言ってるのでしょうか(^_^;)←この絵文字はおじさん的

ここで突然もうひとつ思い出したことがあります。
僕が昔よく二丁目界隈に出入りしていた頃(繰り返しますが恋愛対象は女性のみです。二丁目界隈に友達が多かったのと、DJをやっていたのですが二丁目のイベントにゲストとして呼ばれることが多かっただけです。)、レズビアンバーに何度か行ったことがあるのですが、その際に意気投合したチーママから言われたのは「あんたは心がビアン」ということです。
つまり噛み砕いて説明すると、女性的マインドだけど恋愛対象は女性であるということ。女性として女性が好きだという気持ちに近いということを言われ、妙に納得したことがありました。

そんな僕も歳をとって孫がいてもおかしくない年齢に差し掛かろうとしています。
実際は孫どころか子供すらいないわけですが、老後のことは考えます。
この本を書いたジェーン・スーさんも未婚のプロを自称している方であり、仕事はバリバリこなしていて1人でも生きていける女性(のように見受けられます)。しかし常に恋愛をしていたいというような気持ちがあるようです(のように見受けられます)。
1人で生きていくからこそ、そのスタンスって大事だよなと思ったり、他にも色々と見習いたいと思うことが多く、また他の著作も読んでみようかなと思うおばさんおじさんなのでした。

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