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曲目解説 : もう一度あなたと私たちの森を歩きたい Einmal noch einmal


すでにYoutubeで歌を聴いてくださった方も、これから聴いてくださる方も、このノートを開いてくださり、ありがとうございます!

今日は、ウド・ツィマーマン作曲 室内オペラ《白い薔薇》より ソフィー・ショルのアリア
”もう一度、もう一度わたしはあなたと私たちの森を歩きたい" 

をご紹介します。


この1幕の室内オペラ《Weisse Rose(白い薔薇)》は、20代前半の兄妹ハンス・ショルとソフィー・ショルが1943年に、「Die weisse Rose」という反ナチスの非暴力グループの代表として、ナチスにギロチンされてしまった実話が元になっています。台本は作曲家ウド・ツィマーマンの兄妹でジャーナリスト・作家のインゴ・ツィマーマンが手がけ、1967年6月17日にドレスデンで初演されています。

ソフィー役はソプラノ歌手、ハンス役はテノール役(高音域も歌えるバリトンが歌う場合もあるよう)です。


このアリアでは、ソフィーが独房の中で、かつて子供の頃に兄と森の中で自由に遊んだ日々を思い出し、生へ憧れますが、恐ろしい死を待つ現実へと引き戻される様が描かれています。

歌詞に出てくる「あなた」とは、兄ハンスのことだと理解しますが、もはや会うことができなくなった愛しい人たちすべて・自由そのもの・生そのもの、かもしれないとも思いつつ。。「島」とは、彼女が行ったことがある場所ではなく、理想郷なのかもしれません。

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