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シナリオセンター本科の課題「湖」:ヤマテツと森さとし

メインタイトルださ。

脚本には「メインタイトル」と「タイトル」とあります。タイトルというのは一般的には題名と知られていると思いますが、脚本では「字幕」の扱いなんですね。フォトショとかのデザインソフトを使う人には馴染みある言葉かもしれません。

本科ではそういった業界における常識といったことも教えてくれたりします。「タイトルは〜」と言っていると講師に「メインタイトル、ね」と言われたりして個人的には「別に通じるんだしいいんじゃないのかな」と思ったりしていました。

さて、今回の課題は

ドラマ上の場所としての捕らえ方。
★湖でなければ、成立しないドラマを創りましょう。

と本科カリキュラムには書かれています。

今回メインタイトルださださの僕の課題はうまく書かれているのだろうか。久しぶりに読み返してみたいと思います。

読む

11ページ最後にある

森「舞ちゃん! ストップストップ!」
x x x

この「xxx」は短い時間経過の意味です。ぽわわ〜んみたいな。一瞬でもないけど、長くもない。そんなくらいの。便利なト書きではあるのですが、多用すると何が起きたか分かりにくくなるため使い方に注意しましょう。

どんな話か

ボート屋を営むヒゲのおっちゃん山崎が、高校生森の彼女作りを手伝う話。

先生の添削はこんな感じ

・山崎に自分の嘘の活躍を頼まないと女の子が振り向いてくれない森のキャラクターですか?ならばテーマ曲を知らないだけで明美をふってしまう強気が理解しにくい。
・すでに助けるシーンで舞の心は森に興味を持っています。湖のサメの策はいらないのでは。
・舞は実は強いの?
・湖にサメ(海ではないので)に疑問を持たないのですか?
・森のために山崎(主人公が)ここまで身体をはって手伝う理由を設定してください。そこに主人公のドラマがある。

これはボロクソにダメでしたね〜😭

添削だけでなく、生徒の前でもボロクソに言われますし、同期や先輩にもボロクソ言われます。

もうねー、僕は毎月4本課題を出すのに必死で課題なんていちいち考えてる暇なかったんですね。

読んでても、行を稼ぐための謎のト書きの書き方あったりするもんねー。うんうん頑張った頑張った。いいんだこれで、生きてればいいんだ。

さて添削ではひとっつも褒められておりませんが、湖の名前である素敵湖(すてきこ)や、出てくる高校の名前が美しが丘高校だったりとそういうのを思いつくセンスは褒められたことは覚えています。

ナレーションの挟み方と映像の進め方や、6ページの山崎のセリフ「振り向かせてェ女用意しとけ」などのセリフでキャラクター像を描き出すうまさなどもお褒めいただきました。

女子高生舞ちゃんががヒゲの親父を蹴るというシーンが9ページにありますが、これは一定の層にウケそうだなと読み返してみて思いました。

先生にはテーマ曲を知らないだけで明美をふってしまう森が理解できないと書かれていますが、高校生ってこういうやついるんでOKなんです。全然こういうやついる。フツーフツー。

だって趣味が一緒なだけで好きになったりときめいちゃったりするわけだろ?ほいなら「アイツジョーズのテーマ知らねぇのかよ! まじないわ!」となっても全く問題なし。森はそういうやつなのだ。だからモテないのだ。うん!

あとは湖にサメのくだりですが、美しが丘高校に通うみんなはバカなので湖にサメがいてもまっっっっっっっっったく問題なし!🤪

おわり

とにもかくにも、主人公山崎の背景設定に隙がありすぎた課題でした。ボート屋を営む人大衆クソ恋愛映画ってのをただ使ってみたかったんでしょうね。そんな気がするよ過去の僕よ。説得力のある使い方ができればもう少し面白い作品になってたのかなぁと思いました。

最後まで読んでくれてサンクス!

レターポットで感想とかもらえたら励みになります〜。

ではまた次回!


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