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旅をするのに理由なんているんだろうか。

旅に行くと言うと必ず「仕事?プライベート?」と聞かれる。
うーん…正直どっちでもあるし、どっちでもないからいつも回答に困る。

私にとって旅は、自分を見つめ直す機会であり、仕事へのインスピレーションを得る機会であり、世界への啓蒙活動であり、仲間集めでもある。

実際、旅先で出会った子と新しいブランドを立ち上げたし、旅先で出会った子がきっかけで逗子にも移住した。私にとって新しいスタートのきっかけはいつも旅先だったりする。

「すぐ試す。すぐ馴染む。すぐ仲良くなる。」

それが無意識にできる私は、とても一人旅に向いていると自分でも思う。どの国に行っても旅先が「暮らし」になるのに時間はかからない。インドでもかなりマニアックな場所を選んで一人旅をして、そりゃそれなりにトラブルも不安なこともあったけど、それもひっくるめて私の日常という感覚だった。

その国の空気に包まれ、土に触れ、人と出会い、暮らしを知る。言葉が通じないもどかしさも、あまりに違う価値観への衝撃も、日本では感じないような不便さも、全てが生きていることを実感させてくれる。

そしてそういう生き方をしていると暮らす場所は日本だけじゃないと心底思えてくるし、地球に生きている、生かされている感覚が芽生えてくる。

ちなみに個人的に旅をしながら働くノマドワーカー的なライフスタイルを目指しているわけではなく、人生の節目にドラスティックに自分をトランスフォーメーションさせるために旅をしてきた。そう考えると冒頭の質問に対しては、仕事でもプライベートでもなく「人生への投資」というのが一番近いのかも。

これは3年前に書いたnoteの一文。

それでも私は、今を生きていたいと思ってしまう。
今を磨くことが未来につながると思えて仕方がないのだ。
いつ死ぬかもわからない、その上で100年ライフという長い人生の中で、ショートケーキのいちごを最後まで取ってはおけない。でももっと生み出したい、未来に残したい、時代をもっと良い方向に推し進めたいと思うと、ピカピカのいちごを育てておきたいとも思うのだ。

#仕事と旅のサードウェイ

新しい自分と新しい価値観に出逢わせてくれて、本能を呼び起こす旅が未来を変えていく。今回行ったインドのリシケシュでの日々もそういうバイブスに満ちていた。

改めて考える。
旅をするのに、理由なんているんだろうか。

ただ行きたい。
ただこの目で見たい。
ただその空気に触れたい。
ただそれだけで、ただ自分の感覚に従って向かうだけでいいじゃないか。
あるがままで。

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