クラファンファーストゴール達成で書籍化が決まったので、「まえがき」全文公開します! 【人生肯定本ができるまで #5】
2月14日からスタートしたクラウドファンディングでしたが、公開23日目の3月8日に、ファーストゴールである【300万円】を達成いたしました!!
400名を超える方に支援頂いて、やっとこの本を現実にお届けできることが決まり、プロジェクトメンバー一同歓喜と同時にホッとしています。ありがとうございます!
毎日届くご支援とエールに励まされ、私の執筆も進んでおります。想いがこもりすぎて当初想定から数倍の文字量になって、気づけば超大作です(笑)一つ一つの言葉に愛を込めて仕上げ、4月末には皆様にお届けしますので、もう少しお待ち下さい。
そして、今だからこそ必要だと思った「人生肯定」の輪をさらに広げたいので、セカンドゴールは、【金額ではなく、より多くの人に読んで頂けること】を掲げて、最後まで走りきろうと決めました。(今は400名なので、まずは600名を目標に!!)
そんな思いから、支援して頂いた方にのみにお送りしていたこの本の「はじめに」の原稿を全文公開します。
共感頂けた方は、ぜひ大切な方にシェア頂けると嬉しいです。(最下部に原稿PDFも添付しているのでダウンロードも可能です。)
未来のために今をすり減らすのではなく、自分を愛し軽やかに今を生きる選択もある——。
立ち止まり、人生の選択をする人たちへ、届きますように。
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人生肯定 「はじめに」
人生には、時折というかかなり頻繁に「自分」がわからなくなる時が来る。
自分のことなのに、「何をしたいか」わからない。「どんな強みがあるのか」わからない。自分の人生なのに、「どこを目指して進めばいいのか」わからない。「これからどんな風に生きていきたいのか」わからない。人生に「正解」なんてないってわかっているのに、正解探しをしてしまう。
今の時代、SNSによっていつでも他人との比較が出来てしまいます。どれだけ見つめても、その人になれるわけはないのに、SNSの向こうにいる「誰か」の人生が羨ましく思える。自分だってもっとできるはずだと期待したいけど、胸を張れるような結果は残してないから、悩んでいる自分と、キラキラした人たちとのギャップに焦ってしまう。そしてふと、私はいつになったらあの「向こう側」にいけるのだろうと不安になる。
そんな風に、自分の人生を誰かと比較してちっぽけに感じてしまうこと、ありませんか?
さらに、昔、仲が良かった友達とは今や置かれている状況も違うし、同じ歳でも仕事やライフスタイルの違う人には、今の気持ちを共感してもらえないかもしれない。そもそも「人生」なんて深くて重い話、誰としたらいいんだろう。夢を語ったら笑われるかもしれない。もっと現実見なよ、なんて言われたら落ち込んじゃうから言いたくない。そしてこんな人生の不安を感じているのは自分だけかもと思ったりもする。
そんな風に、人生の話ができる存在が近くにいなくて、1人で悩んでしまうこと、ありませんか?
自己啓発の類の本はたくさんあるけど、心の奥にある本音を引き出してくれたり、自分の人生に寄り添って伴走してくれる存在は、中々いないんですよね。私自身20代、30代でこの「自分で自分がわからない」という壁に何度もぶつかってきました。そしてその壁を乗り越える一つの方法として見えてきたのが、「人生肯定」という考え方です。
人生肯定とは、未来のために今をすり減らして生きるのではなく、もう十分に頑張ってきた自分を愛して、今を生きるという考え方のこと。
人は未来に期待をして、これからのことばかり考えてしまうものです。だから理想の未来から見ると、現在の自分はいつも、まだそこに到達していない不完全な存在に映ってしまう。他人との比較だけでなく、未来の自分と比較して、今の自分がちっぽけに感じて自信を失っている人も多い気がします。
一方で、過去を振り返って、これまで積み重ねてきたことを見つめてみると、意外と自分が頑張ってきたことに気づくものです。私はそれこそが、その人のリアルな「今の自分」だと思っています。こうしたい、ああしたいと未来にばかり目を向けて、欠乏感や危機感から頑張るのを終えて、もう十分にここまでやってきた過去を受け入れて、今に集中することで、もっと穏やかな気持ちで、心豊かに生きることができるのではないでしょうか。
私が人の「人生」に深く興味を持ち始めたのは、29歳の時。結婚式をプロデュースする仕事に就いたことがきっかけでした。誕生日や結婚式、企業のお祝いイベントなどをプロデュースする際、その人や会社を深く知るために、これまでどんな人生を送ってこられたのか、どんな決断をしてこられたのか、印象的な出来事とその時の感情や思考について、時間をかけて対話させていただきます。人生を一緒に紐解きながら、その人が大切にされている価値観を明らかにして、言葉(コンセプト)として表現したり、イベントという形で体感する機会を創らせて頂くのが、私のお仕事です。
これまで数百人の人生ストーリーをヒアリングさせて頂く中で感じたことは、「人生はすべて違って、すべて美しい」ということです。
人生はどれ一つとして同じものはないと思います。
色んな人に出会い、あらゆる経験をして変化してきたこと。
悩み、葛藤し、ひたむきに生きてきたこと。
一人ひとりの人生ストーリーを伺う度に、その情景が目に浮かんで、心が揺さぶられます。そしてストーリーの裏にある考え方や想いを知ると、その人のことがもっと愛おしくなります。
ですが、私自身を含め、多くの人たちは、自分の人生を過小評価してしまうもの。「私なんて、、、」と謙遜したり、周りと比較して落ち込んだり。ましてや「自分の人生が美しい」とは、自分では思えないものですよね。だからこそ、どうしたらもっと多くの人たちにそのことに気づいてもらえるのかな、と考えていました。
そんな中、2019年1月、自分で13年以上続けてきた人生を見つめる振返りを「ライフログ」と名付け、初めて会社の全社員研修で実施しました。私のガイダンスのもと、数時間かけて自分の人生を棚卸しして、その後全社員でお互いの人生ストーリーを共有する時間をとりました。共に働く仲間同士パーソナルストーリーを共有することで、心理的安全性や絆が深まり、「その人の性格や言動の背景がわかって、チームワークが良くなった」という声が印象に残っています。
そして同年12月、初めて一般向けにライフログ講座を実施。30人以上の方にご参加頂き、「振返りを続けられずに悩んでいる人」「自己内省の良い方法が見つからず学びたいと思っている人」「振返りをしても、反省の要素だけが露呈して落ち込んでしまう人」がこんなにもいることを知りました。自分のために続けてきた振返りが、誰かのためになるということを実体験し、深く感動したことを今でも覚えています。
そして2020年、新型コロナウィルスの影響で目の前の当たり前が一変。強制的に立ち止まることになった日々の中で、「このままでいいのだろうか」「これからのキャリアはどうしていこう」と人生への不安や、自分のやりたいことを言語化出来ないことへの焦りを感じている人から、相談を受けることが増えました。「人生を前向きに考えるきっかけに、ライフログと私の経験がお役に立てるかもしれない」と、外出自粛によって自宅時間が増えたタイミングの2020年4月からライフログオンライン講座をスタートさせたのです。
振返りは、私の趣味です。自分の好きなことだからこそ、何時間でもお伝えできることがあるし、自分が続けてきたことだからこそ、どんな質問が来てもいくらでもお答えできる引き出しがありました。等身大の私で続けてきたこと、これまでたくさんの人生のストーリーを聞いてきたことが活きている。これまでの全ての経験があって今があると、点が線になった瞬間でした。
その後、ミレニアル女性に向けたスクール事業を行う、SHElikes(※)さんでも特別講義を行うことになり、気づけばキャリアやこれからの人生を考える20代、30代の女性を中心に、9ヶ月でのべ1000名以上に「ライフログ」を体験して頂きました。そして講座を受けた人たちから、「私、何にもない人生だと思っていたけど、結構頑張ってきたんですね。初めて自分を褒めてあげようと思ったし、自分の人生が好きになりました」という声をたくさん頂きました。自信がなさそうに自分のことを語っていた人が、スッキリと穏やかな笑顔で前を向いて、自分の人生の手綱を握った姿がそこにありました。
自分が好きで好きで仕方ないことを教えて、こんなにも人が喜んでくれること、私のこれまでの全てが人のお役に立てる喜びを、彼女たちから教えて頂いたように思います。人生をポジティブに捉え直す「問い」を渡すこと、人生を肯定できるマインドシフトの機会を届けることが、私のIKIGAI(いきがい)になりました。ずっと「自分探し」をしていた私が、必死に何者かになるのをやめた先に、ありのままの自分で幸せで、世の中に価値を提供できるのだと知ることが出来ました。
巷では「自己肯定感」を高めるために、あらゆるハウツーが語られています。
ただ、私はこの「自己肯定」という言葉に代わって、「人生肯定」という言葉を伝えたい、と思っています。一見近しい言葉に感じますが、「自分」のことがよくわからない中で、自分を認めなきゃ、と焦るのではなくて、これまで積み重ねてきた1日1日、いろんな人との出会い、関わりまでを含めた「自分の人生」を肯定することであれば、なんだかできそうな気がしませんか?
私は2018年から、「人間の感情」と「幸せであること(ウェルビーイング)」の関係に興味を持ち、ポジティブ心理学を学びはじめました。その中で「学習性楽観主義」という考え方を知りました。これは、ポジティブ思考は後天的に身に付けられるという考え方のこと。
私はいつも「振返りは、まず自分を褒めることからはじめる」ということをルールの1つにしています。一般的に、振り返りはできなかったことや自分の課題を見つけて、PDCAを回すために行うものという固定概念があるように思います。だから課題ばかり目につきやすいものです。
でも、今月できるようになったこと、嬉しかったこと、感謝したいことから書き出すことを癖にすることで、良いこと探しが上手になります。
人生肯定はまさに、ポジティブメガネをかけて人生を見つめることです。
ちっぽけでも、涙しても、失敗ばかりでも。自分の人生を肯定してあげられるのは自分だけ。ありのままの自分を受け止める勇気と許しをもって、自分がここまで積み重ねてきた人生、努力、成果に、胸を張って誇れるようになると、ふっと肩の力が抜けるようになります。こうしてポジティブ思考は、後天的に身に付けられるものなのです。
人生を肯定できた時、人ははじめて当たり前の日常や、目の前の小さな幸せに感謝できるようになるものだと、経験を通して知りました。
自分を好きになれなくても、自分の人生を好きになれたら、ありのままを自然と受け入れられて、「周りの誰か」や「正解」がそれほど気にならなくなりました。でも、それは一回できたとしても、またいつのまにか忘れてしまうもの。だから定期的に人生を振り返り、見つめなおして、肯定する時間が大切だと思っています。
この本では、私がこれまでヒアリングした実例やご相談を受けた内容を中心に、多くの人が抱えやすい「お悩み」「本音」を紐解きながら、人生を肯定していくキーワードをお届けしていきます。大切な選択をする時に、この本に書かれた言葉が、自分の人生を愛して前に進むための灯りになることを願って、目の前にいるあなたに、わたしからの「問い」をお渡しするつもりで書かせていただきました。
人生に正解がないように、この本でお伝えしていることが「答え」でもありませんし、「人生肯定」を全ての人に勧めるものでもありません。ただ「自分を知り、人生の手綱を握る」ための一つの選択肢として、心の引き出しに入れて頂けたら嬉しいです。
一般的にライフフェーズが変わりやすい年代を目安で記載しているところもありますが、人生は多様です。どうぞ年代に縛られず、今のあなたの気持ちにすっと入るところから、読んでみてください。
人生肯定「はじめに」より
著者:オア明奈
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いかがでしたでしょうか??
このまえがきを読んで、「わかるわかる!!」と共感ポイントがあった方は、ぜひ感想コメントなど頂けると励みになります!
そしてここまで読んでくださった方に、私からのお願いです。
一人でも多くの人に「人生肯定」という選択があることを知って頂けるように、2つご協力頂けるととても嬉しいです。
①まだ知らない方に届くように、SNSシェアや会話のネタに!
Twitterやインスタグラムでの投稿は、タグ付け頂いたものは全て拝見させていただいております。このnoteをそのままシェアしていただいたり、最後に添付している「はじめに」の原稿を活用頂いても結構です。印刷してその子に響きそうなところをマーカーして後輩にプレゼントしたという方もいらっしゃいました。そんな風に一緒にこの輪を広げて頂けると嬉しいです!
②ご自身だけではなく、周りの方へのギフトとして追加ご購入
大切なパートナー、人生やこれからのキャリアに悩んでいるご友人や職場の方、離れて暮らしているご家族など、周りの方へのプレゼントとして追加でご購入頂いた方もいらっしゃいました。ぜひご自身だけではなく、周りにいる大切な方の人生にも想いを馳せて頂けたらと思います。
あと21日。私たちの夢の実現に向けて、引き続きお力を貸して頂けると幸いです。
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