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人生初クラファンと自費出版。1人ではなく、800人の「共感」で育まれて夢が実現するまでの5ヶ月間。

「書き終わってしまった......。入稿前の数日は、一つ、また一つと章が仕上がっていくことが嬉しくもあり、同時にもうすぐこの時間が終わってしまうことが無性に寂しくて、なんともいえない不思議な感情を味わっていました。人生初の執筆 、本を作るというプロセスは、想像していたよりもずっと愛おしい時間で、私の人生の宝物になりました。」【「人生肯定」あとがきより】

2021年3月30日。
人生初のクラウドファンディングが終了した。45日間の期間中、1日も支援が途切れることなく、当初目標300万円を大幅に上回る結果で達成。毎日届くエールとご支援に背中を押され続けた。

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▶総支援者数:773名
▶総支援額:4,868,888円
▶総発刊冊数:823冊
▶目標達成率:162%
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「立ち止まり、人生の選択をしていく人たちへ「人生肯定」を伝える本を、今届けたい。」

2021年1月。「人生肯定本」プロジェクトが本格スタート。9名のコアメンバーと共にクラウドファンディングを立ち上げ、奮闘した。

終了から3週間後、私のこれまでの経験と仲間達の願いを込めて、愛おしい1冊がこの世に生まれたのだった。

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無事完成した本は、「サン・ジョルディの日(世界本の日)」である4月23日を皮切りにお届けを開始。1ヶ月かけて全ての発送を終え、今に至る。

「書店に並ばない、人から人へ旅する本」として現時点では一般発売はしていない。本を手にした方が大切な人へ貸したり、譲ったりして頂いて、恩送りの気持ちで体温を保ちながら「人生肯定」が広がっている途中ではあるが、このプロジェクトとしての活動は5月末で一区切りした。

熱狂の日々から一息つき、この5ヶ月間を思い返しながらふと思う。

このプロジェクトが生んだのは単なる「本」ではなかった。「共感」で育まれて夢が実現していくまでのストーリーだった。

何者でもない著書の本に、778名の方々が支援くださり、コアメンバーを含めると800名以上の力によって、企画から換算して約半年で、私の長年の夢は実現した。未だに信じられない。

クラファンも、本を作った経験もないメンバーのみで立ち上げた出版プロジェクト。当初400冊の予定が、蓋を開けてみたら1000冊を発刊することになった。

仲間を集め、クラウドファンディングを立ち上げ、資金を集めて、9万字に及ぶ執筆と本の制作、印刷から発送まで。この全てを実質4ヶ月でプロの手を借りずに推し進めた。(実際、これはかなりパワープレイだったと後に気付くのだが。。)

でも何より嬉しかったのは、「夢だった本を出版したこと」以上に、このプロジェクトをきっかけに「人生肯定」という考え方(概念)への共感者が増え、至るところでこの言葉が行き交っていたことだった。

社会人になって以来、壮大なミッションを掲げ、夢を語り、世界を変えたいと、時に身を削りながら理想に向かって邁進してきた私が、これまでの自分のやり方を手放した時、ありのままを受け入れ、共感で人が集い、人と人とが手と手を取り合って温かくて優しい世界が生まれていく光景に包まれていたことに驚いた。

人の心を動かすのは、偉大な夢よりも小さな共感の積み重ねだと知る。

だからこのnoteは、「#人生肯定本 」出版プロジェクトの総括として、初めての本作りと、たった一人の想いから、800人の共感が生まれて育まれていったプロセスを、私なりに言語化して公開したいと思う。

この人生における宝物のような経験を忘れないように。そしてこのプロジェクトを見守ってくれていた方への感謝と、これから同じような挑戦をする方へのエールを込めて。いつかの誰かの参考になれば嬉しい。

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クラウドファンディング立ち上げ〜達成までのプロセス

まずはじめに、前提を共有しておきたい。

この本は著者である私オア明奈と、私に人生のストーリーをシェアしてくださった人、これまで関わってくれた人たちとの間で育まれてきた「人生を肯定して今を生きること」を伝えたくて執筆することにした。

世の中にまだ言語化、浸透していない「人生肯定」という考え方を、まずは自分たちの手が届く範囲の必要としている人たちへ届けたい。そしてその輪が、人から人へ広がることで一つの温かいムーブメントになってほしいという願いを込めて、あえて出版社を通してではなく、クラウドファンディングでの自費出版/予約販売の形を取った。

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「クラウドファンディング」という形にチャレンジしたのは、単に資金集めをするためではなく、仲間(共感者)を増やすため

一人の夢ではなく、みんなの夢にすることだった。

これが45日間のクラウドファンディングの推移グラフ。

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このように1日も支援が途切れることなく最終日を迎えられた理由は、ただ本を買って終わりではなく、「人生肯定」という考え方に共感してくれた人が、ある種共犯者となりながらこの45日間を楽しんで、応援し続けてくれるプロジェクトに育まれたこと。

そしてその為に運営側は、地道に共感が生まれていく装置(仕掛け)を随所に散りばめながら、小さな行動を積み重ねたことに尽きると思っている。

今回、私たちが初のクラファン成功に向けて心がけたことを4つのキーワードに沿ってまとめてみたいと思う。

1.認知を広げる地道な活動
2.思わず支援したくなる仕掛け
3.積極的に巻き込んで仲間を増やす
4.共感でつながるプロジェクトに育てる

キーワード1 :  認知を広げる地道な活動

初のクラウドファンディング。正直、不安で不安で仕方なかった。

事前にこれまでやったことがある人にたくさん話を聞いて、アドバイスをもらって、勉強して。みんなでアイデアを出し合って、緻密に設計と準備をして公開を迎えた。

2月にクラファンスタートするにあたって準備を始めたのは12月。そして公開1ヶ月半前のタイミングからnoteやSNSでプロジェクト告知をスタート。
私は新年の挨拶としてnoteを公開、本を作ることとプロボノで参加してくれる仲間を募集した。

これをきっかけに発起人である私の後輩と二人で始めたプロジェクトに、「人生肯定」という考え方に共感したメンバーが一人、また一人と増え、1週間のうちにコアメンバーが決定。

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かつてCRAZYで一緒に仕事をしていたメンバーや、オンラインサロンのメンバーなど、全員が本業の隙間で時間を捻出しながらのプロボノ参画。お金ではなく、自分のスキルと時間を投資して、「一緒にやってみたい!」と集まってくれた人たち。私以外とは初めましてで、なおかつ完全オンラインでの5ヶ月だったのに、このメンバーとのMTGはいつも愛に溢れていた。

それぞれがどんな気持ちで関わっていたかや、どんな風にプロボノメンバーとプロジェクトを推進していったかは、別のnoteを見て欲しい。

何もわからず、それでもプロジェクトを前に進めるために奮闘する日々。そんな私たちの追い風になったのは、1月末に日本に上陸したclubhouseだった。(これはめちゃくちゃラッキーだったし、神様ありがとうーーー!と拝んだw)

この好機を生かすべく、私はクラファンスタートの2月14日までの2週間毎日roomを開催することを決めていろんな切り口で話し続けた。おかげでこれまでのSNSでは繋がっていなかった人たちとのご縁に恵まれ、clubhouseは一気に5kまでフォロアーが伸びた。これには私が一番驚いた。

インスタグラムもメンバー全員で毎日ストーリーズ投稿。アップするときは全メンバーメンションつけてシェアしやすいようなちょっとした工夫も抜かりなく。

だだし、マス向けの呼びかけやSNS投稿は所詮ただの「情報」でしかないので、「この人には必ず読んで欲しい」と思う身近な人、大切な人にはそれぞれが個別に連絡して、しっかりと想いを伝えていくアナログな活動を何より大切にした。毎日DM送付する時間を全員がプランニング。私も1月から数百件のメッセージを地道に送り続けた。

プロジェクトの発信が独りよがりになったり、偏ったりしないように、私以外のメンバーが交代制で活動報告を投稿することも欠かさなかった。ボイスチェンジすることで、「オア明奈」以外のコアメンバーへの共感者が、日に日に増えていったこともとても嬉しかった。メンバーも自分の言葉で伝える場を作ることで、日に日にプロジェクトの自分ごと化が進んでいったように思う。

共感は、そう簡単には生まれない。

「お金が必要です」「買ってください」では一瞬の支援は頂けても、仲間にはなってもらえない。この本が今、必要な理由と、この本に込めた願い(ロマン)を一人一人が伝え続けること。毎日純粋にそこに向かうこと。そういう行動と誠意に人は心動かされ、応援したいと思ってくれるものだと思う。

こればっかりは小手先のテクニックなんかない。

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TVタレントとクラウドファンディングの相性は驚くほど悪いのだ。どうやら、「有名人だから、お金が集まる」というわけでもない。

これは、西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」の一説。

本当にその通りだと思う。クラウドファンディングは金のなる木ではない。ここだけは絶対に履き違えてはいけない。どんな思いのあるプロジェクトなのか、どれくらい本気で取り組んでいるか。自分の利益のためだけに活動している人は、正直プロジェクトページを見れば一目瞭然。逆を返せば、どんなに想いがあっても、ちゃんと準備したり、設計しないと達成するプロジェクトにはならないということも知った。


クラファンにチャレンジする方は、隅から隅まで何度も読んだほうがいい。ここに全てが書いてある。私も何度も何度も読んで勉強した。


キーワード2:思わず支援したくなる仕掛け

認知をしてもらったら、次は「この人たちのプロジェクトなら応援したい!」と思ってもらうこと。

まず大切にしたのは、私の活動やこの本を待ってくれている人たちが喜ぶリターンがちゃんとあるかどうか。これは事前にヒアリングを何度もして、リターンの仮案に対してアンケートをとってたくさんの声を頂きながら、かなり時間をかけて話し合って決めた。

そして、公開日やお届け日に意味を持たせることも意識した。なんでもない日、では共感は生まれづらい。

クラウドファンディングをスタートは、大切な人に気持ちを伝える2月14日「バレンタインデー」に。そして、4月23日「世界本の日/サン・ジョルディの日」に合わせて、この本を届けることにした。立て付けも実は大事だと思う。隅々までストーリー(意図)があるか、滲み出るのは実はこういう小さな積み重ね。

そして、リターンとクラファンページができたら(ここまでのプロセスだけでももっと書けることがあるのだけど)いよいよ、クラファン公開。

クラファンの成功は初日で決まる。(と言っても過言ではない)

初日をどういう状態で迎えるか。初日にどれだけ注目してもらって、支援していただいて、一般ページに掲載されるか。

そのためには、公開と同時にこのプロジェクトを応援してくれて、一緒に愛情を注いでくれて、広げてくれる「エバンジェリスト」がいることが鍵だと思った。

私たちはクラファンオープン前夜に、私のオンラインサロンONDOのメンバーに先行公開したり、クラファン公開、目標達成の瞬間をZOOMやインスタで実況中継したりして、オンラインサロンのメンバーにいち早く情報を公開。制作過程も随時シェアして、一緒にプロセスを楽しんでもらった。

「もっとこんなのがあったら伝えやすいです!」といったリクエストを随時もらいながらツールを作り、書籍デザインのラフや目次を渡したりして、一緒にクラファンの最初の盛り上がりを作ってもらった。まさに一人一人が人生肯定本エバンジェリストになってくれことが、心強すぎて、何度も何度も、みんなの愛情に泣けた。

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おかげで、私たちのプロジェクトは公開初日の夜で一気に達成率50%近くまで支援いただき、CAMPFIREのトップページ「人気上昇中プロジェクト」に肉に囲まれながら並ぶことができた。笑

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実はここに掲載されることは、一つの目標に掲げていた。注目プロジェクトになることで、一般の人にも知ってもらえる可能性が高まるからだ。

その後は、活動期間中各リターンの購入状況を毎日ウォッチして、人気で売り切れそうなリターンは少し形を変えて追加する準備を前もってしたり、予想に反してあまり支援が伸びないリターンは、活動報告やインスタグラムで詳細を告知したりして、毎日の変動を細かく全員で共有して活動し続けた。

ファーストゴール達成が見えてきたら、いつ頃に達成の日を迎えそうか見定めて、そのタイミングでインスタライブを開催したり、セカンドゴールに向けた作戦会議を行ったり。裏側はこういう地道な行動の積み重ねでしかない。

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そして、一番大きな意思決定は、セカンドゴールを、「支援額」ではなく「支援数」にしたこと。出版にあたって必要な最低予算300万円を達成した後は、支援額ではなく支援者数をセカンドゴールに設定することにした。

必要なのはお金よりも共感。大切にしたいのは結果よりもプロセス。

「一人でも多くの人に知ってもらいたい」その想いに共感してくれた人たちが、そこからまたインスタグラムやTwitterでシェアして下さったり、周りの方に直接オススメして下さったり、「大切な人にもプレゼントしたから。」と追加で何冊もご購入下さったことが嬉しかった。

この意思決定が、共感が加速した瞬間だったように思う。


キーワード3:積極的に巻き込んで仲間を増やす

印象的な出来事があった。クラファンスタートから1週間が経った頃、朝、こんなメッセージを添えて支援が届いたのだ。

「あきなの挑戦、応援する機会をくれてありがとう!」

こんな言葉、想像もしてなかった。始まる前は不安で不安でしょうがなかったクラファンが、これは応援される側だけじゃなくて、する側にも温かい気持ちが湧く仕組みなんだと実感した。しかもクラファン終了するまで、私たちは「誰が」「なんの」支援してくれたかわからない。それもよかった。支援額じゃなく、支援してくれた人を想像して、全ての人に感謝が溢れるから。お金と愛情、両方で応援してもらってるんだって思わせてもらえるから。

さらに、10名のコアメンバーでスタートしたプロジェクトも、カメラマン、映像クリエイター、ライター、対談企画を受けて下った私の前職上司やメンターの皆様。気づけば多くの人が私を主体とする熱源に、見事に巻き込まれてくれた。笑

そのほかにもやったことをざっと出してみるとこんな感じ。一人じゃ叶えられない夢も、みんなとなら実現できるのだ。

・人生肯定本エバンジェリストSlackを立ち上げ、随時リクエストをもらう
・「オア明奈の本」ではなく、コアメンバーが「自分の本」であるというSNS発信へ
・ファーストゴール達成のタイミングで、「まえがき」の全文公開
・毎日クラファンの進捗を実況中継
・ラスト5日、応援メッセージの募集

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キーワード4:共感でつながるプロジェクトに育てる

改めてこのプロジェクトは「共感により育まれていった」ものだと感じている。ではなぜそうやって多くの人に育ててもらえたのか?

この5ヶ月を振り返って出した一つの答えは、「人生肯定」という考え方を広げたいというスタンスが、関わる全員の言動から滲み出ていたこと、ブレなかったこと、だと思う。

オア明奈の自伝ではなく、人生肯定という選択を伝える本であるというコンセプトにしたこと。
コンセプト、デザイン、発信、ものづくり、全てに一貫性があったこと。
支援して終わり、本を届けて終わりではないタッチポイントがたくさんあったこと。
「あなたと」というメッセージを伝え続けたこと。

あげるとキリがないほど、設計の段階から、「共感」を真ん中において物事を進めてきた。

そして、その背景には、プロジェクトメンバーがお互いの行動、個性を信頼して任せて、いつだって感謝からはじまる、受け入れあう温かい文化があったことが大きい。「純度と熱量」を絶やさず、作業になったこともなかったし、作業をしていた人もいなかった。みんなの姿に触れるたびに、それがとても愛おしいことだと、毎日毎日噛み締めていた。

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そうして出来上がった1冊の本は、紛れもなく「みんなと」作った本だった。共感で生まれた本だった。

気持ちよく晴れた日に完成した本を手に取って泣けた。表紙がとても美しくて、何度も愛おしくてさすさすした。

ちなみに表紙は、ひとりとして同じ人生がないように、さまざまな人が自分の人生に照らし合わせて如何様にも感じてもらえる光をコンセプトにデザイン。2枚の写真を重ねる二重露光という手法を取って、手に取った時の温かい印象や、読み終わった時に優しく包まれる印象にこだわっている。

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◉人生肯定本ができるまでの軌跡

<2019.12>
「人生を祝う」という概念を書籍化する構想スタート。
出版社を通すことで【売れる本】である必要性と、
【読者の恩恵は何か】という宿題をもらってNZへ。

<2020.9>
発起人小金渕とオア明奈の1年ぶりの再会。
28歳の小金渕が、オアの20代の経験や失敗談に勇気をもらう。
「明奈さん、本出しませんか?」の一言からプロジェクトが発起。

<2020.10>
20代〜30代の友人を集めて、オア明奈に聞きたいことをインタビュー。
人生のお悩みに対してアドバイスやエールを贈る本としてプロジェクトがスタート。

<2020.11>
書籍で取り扱う3つのトピックが決まる。
「キャリア」「ブランディング」「パートナーシップ」
2時間ずつ分科会を開催。オアが話した内容を書き起こし、要素抽出。

<2020.12>
「人生の選択をする時、人生の更新をする時に、
足元を照らしてくれる本」というコンセプトが決定。

<2021.1>
「人生肯定」に共感したメンバーがプロボノとして参画。
編集やデザインを担うメンバーも加わってコアメンバーが決定。
クラファン準備と執筆の同時進行がスタート。

<2021.2>
・本の構成を大きく変更し、目次をゼロから作り直し
・クラウドファンディングページをギリギリまで制作して公開
・2月末の振り返りをきっかけに本音を吐露
・全員が「自分の言葉で伝える」ことに向かう

<2021.3>
・3/8ファーストゴール(300万円)達成
・3/29 セカンドゴール(支援者600名)達成
・3/21 原稿書き上げ
・3/25 表紙写真撮り下ろし
・3/30 クラファン終了

<2021.4>
・4/2 原稿入稿
・4/21 書籍完成・発送作業
・4/23 サン・ジョルディの日を皮切りにお届け開始

「この本が大切な人の手に届いて、人生を愛するきっかけになりますように」
そんな想いを込めて、一冊一冊、全て自分たちの手で梱包し、発送。

あっという間に、8000字を超える長文になってしまった(笑)

ということで、ここに書けなかった執筆のプロセスとデザインのこだわりについては、また別の機会に書きたいと思う。(もしくはこのnoteを随時更新していく)

旅する人生肯定本

本が旅するたびに、誰かの人生が肯定されていく。

読み終わった後は本棚の肥やしにせず、必要な人のもとにこの本を旅させて欲しい。そんな願いを込めて、この企画を「旅する人生肯定本」と名づけて、図書カード(LIBRARY CARD)にかけて、LIFE-RALLY CARDをお届けした本に添えることにした。

実はこれも、クラファン支援者のあるツイートから生まれた企画。こうやって、共感から生まれた新しいアイデアがまた一つ形になって広がっている。

5人の人生を旅した本が、どんなストーリーを重ねてオーナーの元に帰ってくるのだろう。それもまた楽しみでしかない。

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このプロジェクトが生み出したもの

これは「本」を作ったのではなく「共感を生むプロセス」を生んだプロジェクトだった。

一人の思いつき(想い)から全ての物事始まること。

半年(むしろ3ヶ月)で理想のチームは作れるし、カルチャーは育つし、すり減らさなくても目標を達成できること。

本の出版の新しいカタチを見せられたこと。

人の心を動かすのは、大きな夢よりも目の前の共感であること。

そして、プロボノ、オンラインコミュニケーションでの可能性。

様々なことを学ばせてもらった愛おしい5ヶ月間だった。

プロボノ活動においてはちゃんと締めることが大切だと思っていて、4月末に全員で振り返りをして、この日を節目にプロジェクトメンバーも一部を残して解散した。(愛おしい仲間たちだ!)

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ただこのプロジェクトに関しては、支援して終わり、本を出版して終わりではなく、ここからをはじまりとして、末長くこの心の繋がりを大切にしていきたいと願っている。

1人ではなく、800人の「共感」で育まれて夢が実現した5ヶ月間。

そしてこれからもまた新しいストーリーを紡いでいきたい。

PS. 「この本追加で買えないの?」「本屋で売らないの?」とDMも毎日いただいて、嬉しい限りです。これをただの「本」としてではなく、言葉にならない「何か」とともに届けていきたいと思っているので、今後の展開については少し時間をかけて考えていきます。もう少々お待ちください。

「人生肯定本」の感想お待ちしております

◉「はじめに」を全文公開しています。

目でも耳でも、ぜひお好きな方でお楽しみください^^

◉オア明奈のオンラインサロン

6月から「人生肯定本」の読書会と、著者解説を月1回開催します。

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2021.6.1 Akina Orr

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