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らくがき(定期購読マガジン)

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#限界集落

田舎の土地の「儲け話」をめぐって(雑談)

週末の朝、友人から突然連絡があって、1年ぶりに会うことになった。数年前に茶畑の仕事で知り…

中村安希
1か月前
11

【森の家⑩】〜「天長地久」をそのままに〜

庭の片付けと並行して、古家の解体が始まった。長年空き家として放置されてきた家は、床が沈み…

中村安希
1か月前
6

【森の家⑨】〜さよならスマホ。の夢〜

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中村安希
2か月前
8

【森の家⑧】〜「遅々として進まず」の必然と必要〜

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中村安希
3か月前
9

【森の家④】〜古家をひとつ買いました〜

3年半続いた物件探しは、気がつくと限界集落を中心に最終段階へと向かっていた。別荘地ではな…

中村安希
5か月前
14

【森の家③】〜物件探しの長い道のり〜

和歌山の友人宅で目にした「あの日の風景」を追いかけて、私はこの3年半、物件探しを続けてき…

中村安希
6か月前
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【森の家②】〜限界集落に住を求めて〜

八月の昼下がり、古い民家の玄関先に雑種犬が腰をおろしている。犬はくつろいでいるが、その鼻は家の前の森から漂う複雑な匂いを嗅ぎ取っている。その耳は辺りに広がる山々から雑多な音を拾い続ける。日に数回だけ、集落の人や郵便屋さんが近くを通りがかったりすると、首を伸ばし、耳を立て、そちらの様子をじっとうかがう。 犬は時々、どこかへ出かける。近所の森の腐葉土の下に小さな獲物を見つけに行ったか、裏の藪のミツバチの巣箱を巡回ついでに嗅ぎに行ったか、何をしてきたかは本人にしか分からない。犬は