【氷河期世代④】〜死ぬまでずっと不運は続く〜
氷河期世代の不運は、史上最低最悪と言われた就職難が長期に亘って続いたことである。1つ上の先輩も、2つ上の先輩も、後輩もそのまた後輩も、誰もが有効求人倍率0.5前後という厳しい就活に巻き込まれた。これから社会に出て働き、人生を組み立てていこうという時につまづいて、そのつまづきを20〜30代の若年期を通じてずっと引きずることになった不運な世代、それが氷河期世代なのである。
1990年代から2000年代前半にかけて「人余り」が続き、若い労働世代が蔑ろにされた一方で、2010年代半