【氷河期世代②】〜人余り時代の後遺症〜
「もう、外国の人を入れてくるしかないんかな」
作業の合間に、親方(雇い主の農家さん)はそう呟いた。
不定期の農業バイトを始めて5年目になるが、今年もまた「人手が足りない」との連絡を受けて私は何度か畑に行った。繁忙期の畑には常時4人くらいの、体力のある若い男と、粘り強く黙々と働く若い女が必要だったが、その日は60代半ばの親方と疲れ果てた氷河期おばさん(私)の二人しか、畑には出ていなかった。
求人を出しても、時給を上げても、応募してくる人が全くおらず、この数年の傾向として、バ