イエスって30歳までニート?(cotenシーズン7_世界三代宗教)
最近空き時間でcoten radioを聴いています。本題とは逸れるけど気になったところをちょこちょこまとめていきます。
「イエス・キリスト30歳までニートだった」
こういうキーワードがでてきて、面白い〜と思ったので、実際に4福音書にどう書いてあるのか、見てみました。
(あれ、もう一回見直したらそんなこと言ってなかったかも笑 日雇大工さんですね)
ざっとイエスの生涯は紀元前4年くらいに生まれて、30歳くらいに洗礼を受けて、1年半くらい本格的に布教活動して、3年後の紀元後30年くらいに処刑されて、3日後に復活して、昇天されたよう。
それでは福音書確認はじめ。
1.「マルコによる福音書」
4つの中で一番古い紀元後70年頃に成立した福音書。
という感じで、いきなり30歳からスタート。幼少期はわからず。まぁキリストの宗教活動に関する本なので、ここから始まるのは至極真っ当に思える。
2.「マタイによる福音書」
次に紀元後80年頃に成立したもので、1章はイエスの家系からスタート。2章はユダヤの王ヘロデが東方三博士からイエス・キリストという自分の脅威となる存在が生まれた事を知って幼児虐殺をする話。幼児虐殺はベツレヘムにいる2歳以下の男児を全て殺させるお話しなので、この時イエスは2歳以下ということになる。
ちなみにヘロデ王はもしかしてヨハネの首を刎ねさせたサロメの父?と思って調べてみたら違った。ヘロデ王の息子ヘロデ・ピリポとヘロデヤの娘がサロメ。ヘロデヤはその後夫の異母兄弟であるヘロデ・アンテパスと結婚したことで、再婚を非難してた洗礼者ヨハネにヘロデヤがムカついて、サロメを唆して洗礼者ヨハネの首を刎ねさせたそうです。(ヘロヘロヘロ・・・たくさん)
やっぱり首切るところといったらモローかな。
そして次の3章でイエスはいきなり洗礼者ヨハネから洗礼を受けているので、幼児から30歳にひとっ飛びしてしまいました。ニート説消えず。
3.「ルカによる福音書」
3つ目に紀元後90年代に成立した福音書は、初めてイエスが生まれる前から始まる。1章は聖母マリアの祖母エリザベトのお話から。
エリザベトは後にさっきサロメに首を刎ねられてた洗礼者ヨハネを産むので重要だから、ここから始まってるのでしょう。そしてマリアのところに大天使ガブリエルがきて、処女懐胎を告げるシーンが始まる。
良いシーンだ。後世たくさんの絵画が描かれたけど、想像力膨らませるガブリエルとマリアの会話は神秘的。絵画はたくさんあるから、wikiでも見てね。
そして2章はまだマリア妊娠中。住民登録のために住んでたナザレからベツレヘムに行かなくてはならないことに。
この移動途中にイエスが生まれるので、イエスはベツレヘム生まれなのね。(さっきベツレヘムの2歳以下全員殺される事件があったので)妊婦で旅させられて、しかも途中で産気づいて産み落とすのつらいなぁ。あ、でもマリアは出産の苦痛を免除されてるからするっぽんってイエスを産んだのかな。
そしてイエスが生まれた後、エルサレムに行って神に捧げる神殿奉献など諸々の産後の行事を終えてナザレに帰っていく。
そして12歳。過越祭でエルサレムに行った時にいきなりイエスが消えて、探し続けて3日後に見つけたと思ったら、大人たちと話してて賢いわエピソード。
次は20歳くらいのエピソードが来ると思いきや、3章はもう洗礼者ヨハネからの洗礼を受ける話で30歳にワープ。
4. 「ヨハネによる福音書」
最後の100年前後に成立した「ヨハネによる福音書」は洗礼者ヨハネについてから始まる。
洗礼者ヨハネ(ヨハネによる福音書のヨハネと違うよ、念の為。すでにこの数行でヨハネのゲシュタルト崩壊しそう)が川でみんなに洗礼してあげてたら、集まってきた人があなたが救世主なの?って聞いてきて、違うよーって言ってたら本当の救世主が登場する。
ということで、この福音書も30歳からスタートでした。
結論、30歳まで神童だったけどニートだったってことでいいかな?
おしまい
ちなみに聖書の内容は日本聖書教会のサイトで簡単に調べられるよ。物理でも持ってるけど、何章何節が知りたいって時には便利すぎる。
https://www.bible.or.jp/read/vers_search.html
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