見出し画像

【公務員経験者】社会人受験生の『戦略的な』学習計画の立て方

今回は,戦略的な勉強計画の検討方法について、ご紹介していきたいと思います。

まず,学習計画を立てるための準備として,自身の可処分時間を把握する必要があります。要は,1日に何時間の学習時間を確保できるか,1週間単位で何時間の学習時間を確保できるか,ということです。

算出方法は,①目安の学習時間を決めて,それをあらかじめ予定から確保しておくという方法と,②1日の時間の流れを書き出してみて,自分の好きに出来る時間がどれくらいあるかを把握するという2種類の方法が挙げられます。順にご説明していきます。

可処分時間の算出方法はどれが望ましいか

いずれの方法が良いかという点については,①はそもそもどの程度の分量を把握しておかないと算出することができないという課題があります(例えば,400時間の学習が必要で,残り200日だから1日2時間勉強しようということです。)。

また,継続して毎日行うことは,社会人にとって,実は結構ハードルが高いことだったりします(急な残業とか)。

このため,現実的に受験を考えるのであれば,②の方法を採りつつ,慣れてきたら①を部分的に採用できるところでしていく,という方法が望ましいと思います。(学習計画は始めに決めたものを最後まで実行していくというものではなく,定期的に見直しを図っていくものと考えています。)

①目安の学習時間を決める方法

まずは特別区経験者対策にどの程度の時間がかかるかという点を整理しておく必要があります。このとき,厳密な時間にこだわる必要はありません。受験生毎に対策に必要な時間は異なります。

例えば,公務員の方であれば,択一試験対策は最小限に為つつ,論文試験と面接試験対策に時間をかけるという選択肢をとれますが,他方で,民間企業の方で,公務員試験の勉強を全くしたことがなく,大学受験等の受験経験がない方の場合,継続して学習することに慣れることから始める必要があります。

このように各自の状況によって立てる計画は変わってきますので,ざっくりと目安の総学習時間を定めておき,後で調整していくというスタンスで始めると良いと思います。(合格に必要な時間は,人によって様々なので,とりあえず400時間と設定しています。)

(例)400時間と仮置きした場合

択一対策 100時間

論文対策 200時間(職務100時間,課題100時間)

面接対策 100時間

これを受験までの残り日数で割れば1日当たりの学習時間が算出できます。仮に残り200日として,1日2時間・週14時間とする場合,実際には,平日と休日でバランスをとります(平日1時間,休日4時間半ずつ)。

また,科目毎の割合を算出することになります。

②1日の時間を書き出してみる方法

起床時間から書き出してみましょう。現在の正直な状況で構いません。理想的な時間帯を書き出すのではなく,まずは現実を洗い出すことからはじめることがポイントです。

その上で、通勤時に20分、昼休みに10分、帰りの電車で20分、帰ってから60分といった形で、積み上げてみてください。

社会人は仕事も家庭もその他も色々とあるので、その限られた時間の中で、どこまでを試験対策に時間を割くのかを決めることが肝要です。大事なことは、毎日こつこつやること(短時間でもよい)と、それなりに時間(60分程度)を確保して集中して取り組むことを振り分けることです。

前者としては、択一問題を解くことやその復習、後者としては、論文試験対策が代表例です。

置かれている状況は人それぞれですし、試験対策に対して積み上げてきたものも人それぞれです。択一はできるが論文はできる、または、その逆など、受験生ごとに、まさにオーダーメイドで、どの試験対策に、どの程度の時間と熱量(エネルギー)を投入するかを考えることから、受験『戦略』は始まります。

今回、ご紹介したのは、その準備段階に過ぎません。ただ、私がこれまでアドバイスしてきた方について、全員とは言いませんが、何となく受験を決めて何となく試験対策をしている方が多いように感じていました。

もっと戦略的に時間を使えば、もっと効率的に上位合格できるのに、と歯がゆく思うことも、よくありました。

どのように試験対策をしていくか戦略的に考えてみたい方は、当方にご相談されるのも有用と考えておりますので、ココナラでのサービスご利用をご検討いただけますと幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?