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美術館、博物館めぐりをしてきたよ、という話

 Xでは写真つきでポストしていましたが、先週打ち合わせで都内に行ったついでに泊まりで次の日の朝から、美術館、博物館めぐりをしてきました。
 
 もともと、美術館や博物館は好きなんですが、ここ数年は行けていなかったんですよね。
 ちょうど見たいものが上野に固まっていたこともあって、上野にある、国立科学博物館、東京都美術館、西洋美術館と6時間ぐらいかけてまわってきました。
 本当は国立博物館や東京藝大美術館も行きたかったのですが、さすがに回り切れず。

 美術館や博物館の展示は一期一会で、同じ内容の展示がされることはほぼありません。
 博物館だと同じ展示物が常設展になったりしますが、美術の企画展はそのために海外から作品を集めているので、下手をすると二度と国内で見られないなんてこともあります。

 昔、西洋美術館にフェルメールとレンブラントの企画展があったとき、見に行ったのですが、あれは見られてよかったと今でも思います。
 まだフェルメール人気がそこまで火がついていなかった頃だったのですが、本物を見るのはやっぱり映像などを通して見るのとは違うよなぁ、と毎回美術館で見ると感じます。

 そんなわけで、今回の目玉でもあったのは東京都美術館の「デ・キリコ展」です。
 素晴らしい展示で、作品の充実度合いも去ることながら解説も丁寧で、たっぷりとデ・キリコという画家を楽しむことができました。
 形而上絵画といわれるスタイルを創り出したデ・キリコですが、その色遣いも個人的には大好きです。
 鮮やかな色を使っていて、マヌカン(マネキンのこと)の描かれ方など心惹かれっぱなしでした。

 国立科学博物館は久々に行きましたが、常設展の充実度がすごい。
 時期的に学生の方が多くて、小学生から大学生まですべての年代を見かけるという人気っぷり。
 修学旅行らしき学生もひっきりなしに訪れていました。
 常設展はあれで630円で入れるんですから、一度は見ておくことをお勧めします。

 企画展は哺乳類を中心とした展示でした。分類について注目した解説がされていて、その解説を見ることも面白かったですが、やはり企画展は展示場が明るいというのも見る価値がある部分です。

 常設展は薄暗さがキープされているので、細かいところまではなかなか光が当たらず見られないところもあります。
 また剥製などはガラスケース越しなことも多いです。
 ですが企画展は、ガラス越しではない剥製がこれでもかというほど、明るい場所で展示されています。
 科学博物館の企画展の楽しいところの1つですね。


 最後に行ったのは西洋美術館。
 行くかどうか悩んだのですが、結局行ってきました。
 企画展は現代芸術で、空間自体をアート化した展示です。
 個人的にそちらの方面には疎くて、お名前などは存じ上げない方ばかりだったのですが、その表現には心惹かれるものがありました。
 なにより普段の西洋美術館の展示方式では行わない、空間をアートする方式だったのも面白いところです。

 常設展も久しぶりに見てきました。
 西洋美術館の常設展は、名前の通り西洋美術のしかも中世あたりからのわかりやすい絵画が多いです。
 教科書的な絵画とでもいえばいいのか、ルーベンスやルノワールもピカソなども展示されていて、ほっとする安心感がありました。


 言葉で書けばこのぐらい済みますが、実際は6時間以上見てまわっていたわけで、その日は足が棒でした。
 でも、久しぶりに美術館や博物館をまわれてよかった。
 また企画展などを調べて、行きたいですね。

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