ジョナス・メカス「リトアニアへの旅の追憶」と地に足のついた生
ジョナス・メカス「リトアニアへの旅の追憶」ジョナス・メカスは、アメリカの実験映画作家だ。いや、実験映画作家と言われているが、彼の映画はもっと個人的で、創造的だ。実験というよりは、詩的な映画である側面が大きい。
リトアニアへの旅の追憶は、戦時中、リトアニアからアメリカへと亡命したジョナス・メカスが、自ら彼自身の人生を辿る映画だ。アメリカでの記録、リトアニアへの帰還と家族との再会、戦後のハンガリーの3部で構成されている。
映画は、メカス自身がカメラをもち、彼の目に映る世界を刻