広告会社とは。

ここでの広告会社は、WEB専業ではなく総合広告会社を指す。広告会社で働く人でも、明確にこれを答えられる人はいないと思う。というか、年数を重ねるほど分からなくなる。なぜなら、売り物が無数に存在して、なにを売ろうが会社の利益になればいいからだ。担当するクライアントが喜ぶのであれば、法を犯さない限り何を売っても構わない。そう、何でも屋と言っていい。

ただ、世間からのイメージは大きく異なる。「芸能人と仕事で会えて、何だったら友達にもなれるし、結婚する人もいる」「何か大きなことには電〇が絡んでいる」など、「華々しい世界にいて、流行を裏で手を回している人たち」というレッテルが張られている。主にメディアの広告枠を売り、クライアントのビジネスを助けて金を儲けているのに、メディアのおかげで自分たちの評価は低いという、そこそこ変な会社なのだ。

本題に戻ろう。広告会社はなんでも売っていいのだか、大体は上記の通りメディアの広告枠をうまく売って儲けている。多くの人が見ているメディア、古くはテレビCMや新聞、最近ではYoutubeなどのデジタル広告をクライアントのビジネスを最大化させるために利用している。なので、「広告枠をうまいこと利用するプロ集団」が割としっくりくる表現になる。

ビジネスを大きくしたい会社があり、手段として広告を選んだのであれば、広告会社が必要だ。なぜなら、クライアントは自社の商品を愛していて、人はそれを必要としていると思っている。けれど、今の世の中で新しく必要なものは多くない。こんなにもモノが溢れ、便利な世界になったからだ。

恋愛に例えるなら、「あなたに私はとって必要です。だから私を選んで下さい」と知りもしない相手に言っているようなものだ。どう考えてもサイコパスだ。速攻で逃げたほうがいい。

だから、広告会社が必要だ。自分が必要な存在だと思っているサイコパスと、何も知らない人を繋げて、対象者に「必要だ!お金を払って買おう!」と思わせるには、どう考えてもその道のプロが必要だ。広告会社が結婚相談所をやれば大儲けするに違いない。

クライアントの商品を理解し、いまの人々の趣味嗜好を把握し、その商品を必要だと思ってもらって買わせる施策を考えて実行する。良く考えればとんでもないことをやっていると思わないか。

それなのに、「華々しい世界にいて、流行を裏で手を回している人たち」というレッテルを張られている。なんとも損な役回りだとは思わないだろうか。

損な役回りだと思わないあなたは、広告会社が向いているのかもしれない。

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