キックボクシングジム経営、開業!  理念と方向性はぶれないように!

私の経験ではなんとなく会員様が100名を超えた辺りで

不協和音というか会員様によってやりたいことが違うなど

方向がずれます。

ある会員様は試合に出たい、ダイエットしたいで行うことは

変わっていきますよね。

私のジムは36坪ほどで広くなくリングは無し、開業した当初、トレーナーは

私1人しかおりませんでした。ジム設備的にもトレーナーの数としても

あまり多くのことに対応はできません。


クラス制にしてダイエットクラス、スパーリングクラスと分けていれば

ある程度は対応可能ですが、私は営業時間内いつでも使える利便性を損ない

たくなかったので、クラス制は当時は導入しませんでした。


強くなりたい、試合に出たいという方よりも

ダイエットしたいという方が多い時代ですので、

私は完全ダイエット向け、スパーリングなどの練習は禁止と

ジムの方向性を決めました。


理念というのはどういうジムor会社にしたいのか

どのようなサービスor製品を提供して

顧客にどう価値を

感じてもらうかということと私は理解しています。


例えば、

強いチャンピオン、選手を輩出し若者にキックボクシングで夢を叶える!

そのためにキッズ育成も行い、スパーリングも行う。


ダイエットしたい方に向けて、消費カロリーの高いキックボクシング

という運動を通じてダイエット成功!

そのため、女性が入りやすいように女性用パウダールームも作る、

くびれ作り、ヒップアップなど女性の興味に対して対応できる知識、

クラスなども作る。


以上のような感じだと思います。


別にどっちに舵を切っても不正解ということはありません。

私はどちらの方向性でも上手く行っているキックボクシングジムを

知っています。

しっかりとペルソナ分析( https://note.com/akilife/n/n1a36d81f44bb )、

立地調査をして出店すれば、失敗する可能性は少なくなります。


私が最後に働いた会社はこの方向性がブレブレになったことが

廃業、事業売却せざるを得なくなった原因だと思います。


私が知る限りでは、N氏という社長の右腕がいました。

N氏は選手育成も上手く、育った選手がその会社のジムでトレーナーとして

働くという好循環を作りました。また、元来、顔の広い人物らしく、

そのコネも利用し、一時ジムの会員数は700名を超えていたそうです。

そこでの成功を素に都内を中心に9店舗ほど展開いたしました。


ある日、社長と揉めたN氏はジム営業部から、別の事業部に回されて

しまいました。 社長と揉めた1件はN氏の売上金横領という噂です。


その後、社長がジムを任せたのは、キックボクシングジムではなく、

フィットネスジムでの経験がある社員たちU氏、NB氏でした。

社長はきっと当時のキックボクシング=ダイエットという流れに

乗ってその社員たちに任せたのだと思います。


その社員たちは極端にダイエット系のクラスを増やし、

従来のその会社のジムが好きだった方は徐々に退会が出ました。

ダイエット系路線で一時は会員数が増えたようですが、

b-mosterなどの出現によって、経営が苦しくなっていきました。


社長はその社員たちU氏NB氏にかなり無理な売上を上げること、

営業を強いるなど、今で言うパワハラ行為に等しい行為に出たそうです。

U氏、NB氏は社長に愛想を尽かし、退社。


以前の会員も逃し、ダイエット目的の会員も難しく、

巷にはキックボクシングジムが増え、U氏、NB氏が作ったダイエットクラス

を引き継ぐ者もおらず、外部インストラクターを雇い人件費はかさみ、

あっという間に家賃支払い遅延、給与未払いなど経営難に落ちました。


N氏の格闘技的なキックボクシングでもしっかりと続けていれば、

顧客は増え続けていたと思います。

後のU氏NB氏のダイエット路線でも新規顧客は獲得できたと思います。


もちろん、そうなってしまったのは競合など外部的要因も関係しています。

しかし、一番は社長が理念を持たず、色々な社員たちに任せっきりになり、

各々がブレブレに動いたことが原因だと思っています。


1店舗だけのジムでもブレブレのことをやってしまっていると

上記の会社の二の舞になると思います。


そのためにも理念と方向性はしっかりと持ちましょう!



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