組織における自分と、自分自身であることの葛藤について
先日、オンラインコーチングを提供するZaPASS主催の、素晴らしいイベントに登壇させていただいた。
創業CEOではなく、組織を支えてきた人たちでの対談ということで、だからこそ語れる「組織における自分と、自分自身であることの葛藤」について。かなりディープな話になった。
自分自身が「ある」葛藤
口火を切ってくれたCRAZY吉田さんは、抽象度の高いレベルで自分自身のありたい姿があるからこそ、自分の軸と組織の軸が上手く接続しない葛藤を語ってくれた。
自分自身が「ない」葛藤
私の場合は、自分自身のありたい姿がなく、組織と自分が一体となっていた。自分自身のありたい姿がないことがずっとコンプレックスだった。
組織の中で自分事の範囲を広げていくことで、自分自身を見い出そうとしていたのだと思う。
葛藤を避ける
ZaPASS管さんは、自分自身がない葛藤から逃げ、とにかく稼ぐことに集中していたという話をしてくれた。思えば私も、自分自身がないことを避けていた。私の場合は、自己啓発と資格取得にまい進していた。
一方、自分自身がある葛藤派の吉田さんも、組織と上手く接続していなかった時期は、成果や粗利を価値基準にしてとにかく手足を動かしたと言う。
自分自身があってもなくても、そこには葛藤があるのだろう。
避けた先に「ある」葛藤に気づいたとき
そのうち、これでいいのだろうか、という問いが生まれる。
吉田さんと私のコーチでもあるZaPASS垂水さんは、コンサル時代の話をしてくれた。たしかに誰よりも成果を出していたけれど、様々な会社の生態を目の当たりにしているうちに、組織をつくる人たちの内面の変化が必要なのではないかという疑問を持つ。それから心理学やコーチングを勉強され、自分自身のありたい姿と組織との距離感を掴むまで7年ほどを要したと言う。
葛藤の先に自分自身のありたい姿の解像度が上がり、それが組織あるいは社会と接続したとき、新たな距離感を持つことができる。
葛藤を歓迎する
管さんは、あくまでもお金を稼ぐことを目的として部署で行った施策が、思いがけずメンバーの働き方を良い方向に変えたことに気づかせてもらい、それを情報発信したことで、社外にも考えるきっかけを提供できたことに気づいたことで、お金を稼ぐことから、社会に対する価値提供を意識するようになったと言う。
組織における自分と、自分自身であること葛藤と向き合うことは、長い旅だ。葛藤していることを歓迎し、自分の感情を大切にするという表現はとても印象的だった。
さて、人生において、葛藤が完全になくなることはありえない。登壇者が意識して行っていた調整弁はこれ。
・旅行などで、時間的にも物理的に距離を取る
・コーチングの時間で客観視する
・コーチに問いを預けておく
・組織と自分のベン図の重なりに立ち戻る
気心知れた尊敬する仲間との対談だったということもあり、話は尽きなかった。また数年後にでも、同窓会対談を企画したいな。
* 一緒に登壇させてもらったCRAZY吉田さんのVoicyもぜひ聞いてみてください!
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