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非連続な変化点とCOOの役割について

昨年4月からみんなのコードでCOOに挑戦している。COOに就任するまでは、少しずつ組織に関わりながら、自分の役割を模索した。

人生で初めて挑戦する"COO"とはいったい何か。

果たして私はそれに足る人間なのか。

できることはなんでもやろうと決め、手をつけながらも、自分の役割をどう捉えていこうか考えていた。そんなときに、みんなのコード代表の利根川がラクスル福島さんとの時間を設定してくれた。

非連続な変化点を考えろ

福島さんの経営哲学を伺う中で、一番大きなメッセージとして受けた取ったのは、「非連続な変化点」の話。

持続的な成長のためにアクションするのは当たり前のことであって、事業成長の角度をどう変えるか、それを考えようというお話だった。

非連続な変化点について、いまもこの記事をたびたび見返している。

会社が歪むくらいにフェーズを変える、壊れるぐらい事業を伸ばすと言う意志があって、初めてCOOやBizDevの価値や成長機会が生まれてくるはずです。

https://lp.herp.cloud/media/coo_raksul/

このとき、非営利活動法人であるみんなのコードにとっての非連続はなんだろうという話になった。なにを指標に据え、どんな変化点が考えられるのだろう。

大きな問いをもらって時間は終了した。

ちなみに、福島さんとの対話を機に利根川との権限設計が進み、組織づくりにおいて変化点となった。

後日談:

COO候補を採用してすぐその方にどう権限移譲しようか悩んでいたとき、ラクスルCOOの福島さんにメンタリングの機会をいただきました。「利根川さんはオペレーションが下手だから、任せるべきです」とズバッと助言してくれました。僕としても少し苦手意識はあったのですが、「少し苦手というレベルじゃないでしょう」と(笑)。そんな風に意見してくれる存在はありがたいですし、この助言のおかげで、現COOに事業を任せ、僕自身は新規事業開拓に没頭できる体制を構築でき、今でも感謝しています。

https://recruit.raksul.com/story/alumni-yuta-tonegawa/

流れを変えるとき

それから約1年間、みんなのコードにおける非連続な変化点はいったい何かを考え続けた。

4月20日に「2030年代の情報教育のあり方についての提言」を発表した。

みんなのコードは、「子どもたちがデジタルの価値創造者となることで、次の世界を創っていく」をビジョンに掲げるNPOだ。公教育における小中高でのプログラミング教育等を中心に、情報教育の発展に向け活動している。

公教育の土台となる学習指導要領の改訂は十年に一度だ。

十年に一度という時間軸の中で、みんなのコードは何を描き、どんな役割を担っていきたいのか。

10年後というと、ずいぶん先のことのように思える。

実際、2030年代のありたい姿を議論すると、解像度は少しずつ上がりながらも、いつもふわっとする。いま、無理に結論づける必要もない。

一方で、実は、次期学習指導要領に向けた議論が活性化するであろう時期まで時間が限られてきているのだ。

2022年は、流れを変えていく年にしたいと思った。

昨年末に提言プロジェクトを立ち上げ、それから約3カ月にわたり、メンバーは議論にアウトプットに尽力してくれた。

そもそもこういった提言ができるのも、これまで携わってきたメンバーが価値を積み上げてくれたからにほかならない。この提言を足がかりとして、全国の学校現場、先生方、教育行政、学識経験者、企業の方々と一丸となって「2030年代の情報教育のあり方」の議論を活性化していけるといい。

未来から逆算すれば、連続性のある発想だったと思う。

しかし、日々の積み重ねからすれば、後から振り返ったときに、変化点となるかもしれないという強い意思を持って推進した。

非連続というには、小さな一歩を踏み出したにすぎない。引き続き、非連続な変化点とは何か、向き合っていきたい。

非連続な変化を実現する組織とは

先月は、組織づくりにおいてもプレスリリースを行った。

利根川の思いとして綴られている以下は、私も同じだ。

働くひとりひとりが抱いている夢や、思いを応援する組織をつくることで、みんなのコードを中心として、より多くの社会課題が解決されていくことが私の理想です。

https://code.or.jp/news/10672/

どんなありたい姿を描くのか。なんのための変化点か。

それを実行するのはだれか。

実現したい未来に向かって、必要なことはなんでもやろうという気持ちは変わらない。それに加えて、みんなのコードに関わっているメンバーひとりひとりが抱く思いの多様さが、想像もしていなかった未来を紡いでいくのではないかと確信している。

メンバーの思いを応援する人でありたい。

そっと、ときにはバシンと背中を押す人でありたい。

そうやって未来をつくっていく存在になりたい。


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