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「君たちはどう生きるか」より。地球と私たちのこと。

宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』を観てきました。

分からないところも沢山あって、でも大切なメッセージが詰まっているのが伝わってきました。

きっと何通りもの見方が出来る深みのある作品と感じるのですが、ここではエコロジー、エシカルという視点でも、色々と示唆されていることがあるのではと感じたので、拙いながらちょっと真面目に思いを記録しておこうと思います。

(以下ネタバレを含みます。)


物語で、塔の中の世界ではインコが非常に増えて困っている、というくだりがあるのですが、これは今世界で人口がものすごく増えていることとリンクしているのかな、と思いました。世界の人口が増えると、今の一人当たりの資源の使い方では地球が持たないのですよね…ちなみに日本人の生活を世界中の人がしたら、何と地球は2.9個分必要なのだそう。

そして大伯父様が積み木を重ねて、「これで世界は一日は大丈夫だ」と言うシーン。

見るからに崩れそうな積み木。

私たちの世界は何事もなく続いていくかのように思えてしまいますが、実はかなり危ういバランスの上に成り立っているのではないか、と今起こっている様々な環境問題を思い、ゾクっとしました。

それでも希望を感じさせるのが、主人公真人の選択です。
大伯父様から自分の好きなように平和な世界を作れる機会を与えられる真人。
それでも戦争や母の死、父と叔母の再婚を受け止められないことなど、辛いことも待ち受ける世界へ、新しい母と共に帰る決意をします。

大変おこがましいのですが、私も自分の好きなように世界を作り変えたい、と思うことがあります。
人や動物の苦しみに非情なシステムや、今も続いている戦争。
自分の思うようにならない世界に、苦しみの溢れた世界にどうしようもなく失望しかけることがあります。

でも、一方で自然や人々のため、ひたむきに行動されている方々の存在も知り、良き出会いもありました。

私一人で世界を作り変えたり、現実に失望しきってしまうより、愛ある人々と一緒に生きていく方がずっと素敵ではないか。

地球が今直面している問題にはたくさんの人の協力が必要です。
だからこそ、私の傲慢さから、もどかしい気持ちになることもあるけれど…

でも一人で頑張るより、皆で一緒に助け合っていくこと。
その過程こそがとても尊いのではないかなと最近考えています。
ですので真人の決意にとても励まされる思いになったのでした。

宮﨑駿監督、大切な映画を作ってくださってありがとうございます🙏

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