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スローな思考で自然にも心にも優しく

こんにちは。今日は私の心の中の話です。

私が地球に優しいこと、を意識し始めたときに辻信一さんという文化人類学者の方の本を薦めて頂きました。

https://theslothclub.wixsite.com/tsuji

初めて読んだのは『ナマケモノ教授のムダのてつがく』。
何故かすごく懐かしい感覚がしました。
知っていたはずなのに、置いてきぼりにしていた大切なことをもう一度確認できたような…

効率、スピード、合理性…などなど、学校や社会で必要だと教わってきたことの数々。それらを重要視するあまり、環境破壊や孤独、競争社会などなど、様々な苦しみが生まれていることに気付きました。

より速く!より便利に!より大きく!と成長の方ばかり目指した結果はどうでしょう。
お肉として頂くための動物をマシーンのように扱ったり、虫による農作物の被害を避けるために大量の農薬•化学肥料を撒いたり、ファストファッションのために過酷な労働を強いられる人々がいたり…

対してスローな生活では、多少の手間や時間を飛ばしたりしません。
鶏や豚さんを広々とした屋外で育てたり、有機農法や自然農法をしたり、多少の値段が張ってもフェアな取引の服を長く着続けたり…
このように環境や人々へ負荷をかけない選択に自然となるようです。

…実はかく言う私も、以前は速いこと、器用に効率良くできることが美徳と感じていたのです。
と言っても元々かなり、のんびりした性格で抜けているため、そんな自分が許せず…と苦しい気持ちで過ごしておりました。

ですが、辻さんの思想に触れている内に、遅いこと、スローであることはダメなことではないのだと思えるようになりました。

自分にしていたダメ出しをしなくなると、日常でのストレスがかなり緩和されたと感じます🫢

私が地球に優しいことを選ぶようになったのは、正しいことだからではなく、気持ちの上でも心地よいことだったからでした。
そのように、私にとって優しいこと=地球に優しいこと、と直感的に感じていたのは間違っていなかったのだと、辻さんの思想は私の確信を強めてくれたのです。


空に目をとめるのにも、スローを楽しむ心が必要ですよね…

最後に、ちょっとブログのテーマとズレるのですが最近、過去に読んだ小説を読み返しています。
辻さんの本など読んで、意識が変化して行く内に、以前とは感じ方が全く変わっており、それが嬉しかったので綴っておきます。

物語の主人公は勉強も運動も苦手で、とても敏感な気弱な少女です。
初めて読んだ中高生の頃の私は、バリバリの競争意識で生きていたので😓(でも気は小さかったのです)苛立ってしまうことが沢山ありました。
ですが、当時見えていなかった彼女の美点に色々気づけるようになっていました。

例えば人の良いところを認める素直さ、自分の至らない点に気づき向き合う真っ直ぐさ…などなど沢山の見習いたいところがありました。
そして今回は、彼女のひたむきさに応援したい、という気持ちが湧き上がって来たのです。
何というか…過去の私は能力評価、という物差ししか持っていなかったのだな…とすごく恥ずかしい気持ちで一杯です🫣

人それぞれ、生まれ持った資質もタイミングも異なります。
その中でちょっと不器用だったりすると、劣っている感覚になりやすいのが、今の学校の在り方かもしれません。

でも、スローな視点を大切にすると、本当はあるはずの一人一人の輝きに目をとめられるようになってくるのではないでしょうか。

最近そんなことも考えます。

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