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ドイツ語はやっぱりややこしい

2010年にドイツ出身のジャーマンアメリカンの男性とアメリカで結婚をしましたが、実のところ、私はドイツ語にはそれほど興味はありませんでした。

数年して、家の近くに毎週土曜日にドイツ語を学べる学校があるという話を聞き、学費も高くなかったこともあり、通い始めました。

子供用のクラスは学年で分かれていましたが、社会人クラスはドイツ語のレベルで分かれていて、もちろん私は一番下のクラスからのスタートでした。第一子の出産の直前まで、そこでは1セメスター(約半年間)学びました。

さて、それから10年弱の時が流れ、想定外でしたがドイツに引っ越すことになり、そこでやはり言語で苦労をすることに。

名詞全てに男性名詞・女性名詞・中性名詞があるので、それは基本的に全て記憶しなければいけません。

名詞の性別によって冠詞の形が変わります。そして、名詞の使われ方(主格・所有格・目的格)によって、基本の形から変化を冠詞もあります。

そして、人称代名詞によっても”それぞれ”動詞の形が変わるのです。”それぞれ”単数・複数によっても違います。

けれども、「sie(彼女)」と「Sie([尊敬の意を込めた」あなた)は同じ単語。大文字と小文字で表記の仕方が違うのですが、文頭にきたらもちろん両方大文字で始まるので、その単語だけではどちらの意なのかわかりません。それを判断する時にチェックする必要があるのが『動詞の形』。

、、、、とまぁ、まだドイツ語習いかけの私にとって、ドイツ語の基本のキを説明していてる段階でも嫌になってくるのがドイツ語です。ドイツ語を学んだことのある方には、私の言っていることが伝わる、、かな。

ドイツ語を学ぶと、英語がいかにシンプルな構造かを実感します。
(冠詞はa/an, theだけ、三人称単数は動詞にsを付ける、過去形は大体edを付ける、等)


そして、この言語はなんと数字の読む順番まで普通と少し違うのです。
「123ユーロ」の読み上げ方は、「ひゃく さん と にじゅう」

なぜか数字の1の位と10の位がひっくり返る。

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スーパーマーケットで「34ユーロ71セント」の買い物をしたとします。
レジの人に言われるのは、
「4と30、1と70」

数字の桁が逆になるとわかってはいても、頭の中は大混乱です。

数字がかけっこをして、抜いて抜かれてを繰り返している感じ。誰が1位なのか判断できなくなります。いや、1位を知りたいわけではなくて、10の桁の判断をしたいだけなのですが、頭の中に描いているレジスターのデジタル表示に数字を当てはめたい私にはそれさえもややこしい…。

親切なレジの人は、私の時はわざとゆっくり言ってくれます。「ゆっくり言ってくれてありがとう」とお礼を言います。「ドイツ語、難しいよねー」と少し会話をしてみます。

顔見知りのレジの人の時は、わざとレジの数字表示を目で探さずに、耳だけで聞いて現金を出す練習をします。「今日は聞き取れたー!」と言うときもあれば、レジの人がもう一度数字を言うかたちで間違いを指摘されるときもあります。

なんと電話番号も。

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電話番号が[012-345-6789]の場合は、「012-345-67」まではいいのですが、そのあと「9と80」となります。

でも、人によっては[012-345-6789]と最初から順番に言う人もいるので、そのつもりで頭から言われたとおりに「012-345-679」と書いて、あと一桁、というときに「80」と言われてびっくりする、ということになります。

ふー。説明をしているだけでもため息が出る。

こんな言語の中で生活をしています。

今はコロナの影響で、現金のやりとりを避けるために、できるだけカードで支払ってしまうのと、さすがにもう耳は慣れてきたので楽になりましたが、最初の1年と数ヵ月はお金の支払いだけでもドキドキしていました。

ドイツ語に興味のある皆さんのやる気をそぐつもりは全くございません。
第二、第三外国語としてドイツ語を学んでもドイツ語の先生になる人もたくさんいます。日本語のように、書き言葉と話し言葉のギャップがあるわけではなく、ルールがしっかりしている言語なので、覚えれば、あとは楽だと思います。覚えられれば……… 涙

ドイツ語習得は大変ですが、大きな都市では英語も通じますし、なんといっても風情があって素敵な国なので、どうぞ遊びに来てくださいね。


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