【子育て】嫌なことから「逃げる」? 嫌なことを「選ばない」? 

我が子には、嫌なことや苦手なことから逃げずに、人生を切り開いていって欲しい。

ほとんどの親がそう考えると思う。

私もそう思っていた。
だから、三連休が明けた今朝、唐突に「お腹が痛い」と言って布団に潜り込んだ息子を見て、「学校のプールが嫌なんだな」と察し、「頑張りましょう」と励まそうとした。
しかし、私は頭ごなしに「プールが嫌なんでしょう」と決めつけるのは好まないので、しばらく様子を見ていた。

「お腹が痛い」は先週にもあった。
「気持ちの問題じゃないか」と思いつつ、三連休中に重症化してはかわいそうなので一応病院に連れて行ったところ、「軽い熱中症かなー。お腹そのものには、問題なし!」との診断だった。
だから、今日の「お腹痛い」はスルーして良さそう。

そもそも、昨日までの三連休中はなんともなかったのだ。旅先のホテルで、朝食ビュッフェをたらふく堪能したやんけ。

だけど、息子はだるそうだ。芝居のようにも見える。
けっきょく登校班では学校に行かず、ソファで私たちと一緒に「虎に翼」を見ていた。その様子を見て、私は「こやつは大丈夫だ」と確信したので、「虎つばが終わったら、学校に行こうね」と話した。
それでも表情が晴れない息子。
やはり、プールがよっぽど嫌らしい。

「プール、そんなに嫌? だったら、プールはお休みする?」と話したら、こっくり首を縦に振った。
そうしたら、自然と足が玄関に向いた。
学校そのものは大好きなのだ。

通学路を二人で歩くのは、つい先日もあったなあ。その日も授業でプールがあったなあ…と考えていたら学校に到着した。
息子と正門で別れ、背中を見守ったあと、散歩ついでにぐいぐい歩いた。
歩きながら思考に耽る。

たかがプールも頑張れず、この先、息子は大丈夫なのだろうか。
「何がなんでも頑張れ!」と、泣かしてでも参加させるべきだったのだろうか。
逃げずに頑張ったその先に、「達成感」というご褒美があるということを、教えるべきだったのだろうか。

と悶々とする一方で、
息子は、嫌なことから逃げたのではない。
息子は、嫌なことを選択しなかったのだ。

と表現を変えたら、なんだか少し心のモヤが消えていった。

「50歳の生き方」的な本に、
「もう嫌なことは嫌と言って、離れましょう」的なアドバイスがあった。

子どもに、この考えを当てはめてはダメだろうか。
やはり、涙を流しながら歯を食いしばり、心に負担をかけてまで頑張る経験をした方が、子どもの成長のためになるのだろうか。

答えが出ないまま、帰宅した。
そして、答えが出ないまま、noteにアップした。

正解がないのが子育てというし、まあいいか。



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