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セールスが伝えない保険の本質

皆さんこんにちは。FPサテライト株式会社所属ファイナンシャルプランナーの畑野あきこです。

日本人の保険加入率は世界と比べても驚くほど高いことをご存じでしたか。
「入らないと不安だから」。
このような思いでなんとなく入っている人も多いかもしれません。

私は損害保険会社と生命保険会社への勤務を経て、保険のいい面もそうでない面も見てきました。
今回は、保険を売らない相談専門FPとして活動する私が、セールスの現場ではあまり語られない保険の本質をまとめました。

「不安だから保険に入っておかないと」と感じている人がこの記事を読むことで、保険を冷静にとらえ直すことが出来るでしょう。

3章目以降は、有料記事にしています。感情に振り回されず客観的に保険のことを考えたい人は是非最後までお読みください。



1.保険と私

まず私が保険とどのように関わって来たかをお話しします。
私が新卒で入社したのは損害保険会社で、ケガの保険の保険金支払いを担当する部署でした。

保険金支払い業務では、保険が本当に人の役に立っているところを見てきました。マイナスをゼロにするような仕事なので気苦労もありましたが、お客様からの感謝の言葉は嬉しかったです。今の私の保険好きを支えている体験です。

数年間保険金支払い業務に従事した後、グループ内の生命保険会社に出向。金融機関向けの代理店営業を行うことになりました。

営業現場では、自分たちの保険をいかに売ってもらうか、様々な話法が考えられていました。私はその話法の多くを「本当のこと」だと信じていました。
「インフレに備えて外貨を持ちましょう」「変額保険で分散投資しましょう」。どれも全くの嘘ではなかったとは思います。

営業の仕事も好きでした。しかしどこかで心に違和感があったのです。
「あれだけ推進していた商品の運用が悪くて売り止めになった」
「市況が予想と違うが、あのときすすめていた商品を買った人はどうなったのだろう」。

退職後も、気になる商品の運用レポートを年に何回か検索しては、「私は人に嘘をついてしまったのか」とモヤモヤしていました。

そんな中で「ライフプラン」と出会い、1級FP技能士資格を取得。金融商品を販売しないFPサテライト株式会社に所属する相談専門のFPとして活動することになりました。

2.保険を中立に考えるとは

私が所属する、FPサテライト株式会社の特徴は中立な立場でお客様の相談に乗れることです。
金融商品を販売しないため、セールスをする必要がありません。販売する商品がないからこそ、より良い解決策を客観的な立場で一緒に考えることが出来ます。

保険代理店で保険商品の提案を受けて、セカンドオピニオンを求めてご相談にこられる人もいます。

「中立」なFPとして、数字に落とし込んで出来る限り客観的に、判断に必要な材料をなるべく多く提供し、お客様が主体的に決定していくことのお手伝いをすることが役割だと考えています。

ご相談いただいたお客様からは「丁度良い距離感で保険のことを相談できた」と言っていただくこともあります。

保険に対する考え方は人それぞれですが、保険提案を受けて相談に来られる人の中には必要以上にリスクに不安になっていたり、保険に入らないといけないと思い込んでいたりする部分があると感じる場面があります。

それは、保険を検討する際に保険を売りたい人の立場からしか話を聞かないことが原因だと考えます。
保険を客観的にとらえることで、「不安から必要以上の保険に加入する」ということを避けることが出来るでしょう。

では保険を客観的に考えるにあたって必要な情報とはどんなものでしょう。ここから先有料記事では、セールスの現場ではあまり語られない「保険の本質」をまとめました。
「何となく不安だから保険に入っておかないと」と感じている人がこの記事を読むことで、保険を冷静にとらえることが出来るでしょう。
今回は生命保険のことを念頭にまとめています。目次の内容を参考に是非有料記事をご覧ください。

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