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「いつもお金がない」を解消する、生活費口座見直しのススメ

皆さんこんにちは。
FPサテライト株式会社所属ファイナンシャルプランナーの畑野あきこです。

FPとしていろいろな人とお話ししていると、「お金がない」と言っている人に結構な割合で遭遇します。

この「お金がない」というのは、本当に明日暮らすお金が家計的にない、ということではなく、「なんだか使いすぎているみたいで、いつも手元にお金が残らない」ということのよう。

この悩み、夫婦2人でバリバリ働いている家庭よりも、どちらかの収入が大きく軸になっている家庭に多い印象です。

そんな人にまずおすすめしたいのが、「生活費口座の見直し」です。

生活費口座のよくある問題点

仮にご主人の収入がメインとします。
よくあるのが、その収入のうち生活費を「生活費口座」に入金しているというケース。

その生活費口座にはクレジットカードが紐づいていて、引き落としのタイミングによっては残高が足りなくなってしまう。

そのため引き落としがある前に、「ご主人に〇〇円足りなさそうだから入金してほしい」と頼んで入金してもらう。
この、ご主人に言うタイミングでなんだか罪悪感があって言いにくかったり、なんなら「また使いすぎたのか」なんてことを言われたりする。

ご主人に言いづらいがあまり、自分の口座からお金を動かして補填してみたり、生活費口座の帳尻を合わせるために「ちょっと値が張るもの」とか「娯楽的なもの」を自分の口座から出したりするケースもあります。

これ、特に問題になってくるのは収入差があったり、育休中で収入が減っているタイミングです。

気がついたら自分の口座の残高が結構減ってしまい、「なんだか使いすぎているみたいで、いつも手元にお金が残らない」ということになるわけです。

ここで考えて欲しいのは、生活費口座に入金されている金額が適切なのか、ということです。

生活費口座の見直し

入金される生活費自体、実態に沿っていないというケースも意外とあります。入金される金額を長い間見直していないと、「この生活費のなかで生活するなんてそもそも無理ゲー」みたいなことにもなりかねません。

また、毎月いくらかでもクレジットカードの引き落としがあるなら、そのバッファー分は多めに残高があっても良いはずです。

そもそも支出を毎月かかる生活費と、毎月かかるわけではない大きめの支出に分けて考えるのも重要です。後者はいわゆる特別費というもので、お歳暮お中元とか旅行代、誕生日プレゼント代などがあたります。

こういった特別費のことを考えるなら、毎月の生活費に加えて年初めに年間の特別費分も口座に入れておいてもらってもよいかもしれません。もしくは年間の特別費予算を12ヶ月分で割って生活費に上乗せしてもいいでしょう。

とにかく、まず取り組むべきは自分の節約ではなく、生活費口座の見直しなのではないか、ということなのです。

まずは説得できる材料をそろえる

「入金する生活費を上げて欲しい」と伝えて話し合えるならば1番ですが、難色を示されそうだと感じる場合にまず注力したいのは、説得できる材料をそろえるということです。

具体的には実際何にいくらかかっているのか徹底的に洗い出してみましょう。確かに面倒くさい作業ですが、3ヶ月もやると大体の傾向がわかってきます。

10年やると思うと気が重いですが、とりあえず3ヶ月だけやってみると割り切って取り組むことをおすすめしています。

実際にかかっている数字がわかったらデータをもってパートナーと交渉です。
家計全体にはお金があるのです。ただ流れ方、見え方を変えるだけ。それでも、ストレスはぐっと減るはずです。

まとめ

「お金がない」を解消する、生活費口座見直しのススメということでまとめました。

家計にはお金があるのになぜだかいつも「お金がない」。こんな状況を抜け出すための一歩を是非踏み出してみてくださいね。

ではまた。

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