見出し画像

くらかけ豆

 引き続き食べ物のお話。
長野県伊那郡 伊那といえば「寒天」で有名。馬肉を食べる習慣があるとも言われているが、まずは「かんてんぱぱ」ブランドで寒天デザートの素を発売している伊那食品が頭に浮かぶ。

 折角だからかんてんぱぱの商品を、レアなものまで含めてじっくり吟味したいなと「かんてんぱぱガーデン」に行くことにした。車で行くのが便利そうなのでレンタカーでのおでかけ先の一つとして。
伊那駅の近くにもサテライトショップがあり、予習をしたのだけど商品の種類はとても多くていろいろあるんだな。サテライトショップでは試食までさせてくれる。だから、本家本元のガーデンに行ったらどんなものを口にすることができるのだろう と臨んだ。

 広い、前評判通りに広い。道路を隔ててガーデンとミュージアムですか?私たちはちょっくら買い物をしたいだけなのに、どこへ行けばいいんだ?
駐車場もあちこちにあって少し迷う。しかし難なく広い買い物の館にたどり着き、見て回った。
欲しいのは水ようかんの素と普通の白いババロアをつくるやつ。実にオーソドックス路線ね。

 しかし、最初に手に取ったのは「酒粕」なんだな。寒天のメーカーでありながら農業もしていてお米も作ればお酒も?? よく近所のスーパーで見かける薄く延したものではなく、ドロッとウエッティー。黄色がかった色も素敵。 よし、これにしよう。粕漬を作ってみたい。
そしてその近くに、珍しい豆を発見。珍しい色合いの「鞍かけ豆」だ。阪神カラーというか、薄い黄色に一部黒。これは、、、普段見かけないから買わないとな。

 という訳でババロリアンにたどり着く前に豆と酒粕ををかごに入れる。
寒天をメインにしたかったのに、なんだよ、豆かよ

 すっかり荷物が重くなってしまい、先が思いやられたけど寒天狙いが鞍かけ豆に。珍しもの好きか?にわか健康志向か?
どちらもです。そして帰宅後、水に一晩浸し簡単に塩ゆでしてみました。
結構灰汁が出ます。黒々です。大豆と比べると煮る時間も短めでいい具合になります。
お味の方は、なんだ?この香ばしさと持ち前の塩気は? という個性を持つ風味。「海苔のような風味」とは言いえて妙でしょう!
調べると醤油風味の出汁につけて豆おひたしにするのがポピュラーなようです。倣ってみました。お腹が空いたときにつまみ食いができる感じです。
しっかり味が沁み込んだらお弁当にもいいかもしれない。とりあえずサラダに添えてみたりして。

 最後まで使いきれるでしょうか? 半年を目安に常備してみようかと思っています。自分への土産ばかりですが、生活に信州が侵食してきています。
望むところだ。

 注1)トップ画像は鞍かけ豆ではありません。みんなのギャラリーには見当たりませんでした。

 注2)かんてんぱぱガーデンには試食はありませんでした。工場での作業の様子を通路からガラス越しにのぞける塩梅です。この工場では使う粉を大きな袋に詰める作業と、最終工程の商品パッケージの印刷と箱詰めでした。寒天をグツグツ煮たりする工程は別の工場で。

 注3)酒粕はかの「米澤酒造」と書かれています。伊那郡中川村の会社ですが、かんてんぱぱグループとのこと。飯田は喜久水酒造、伊那は米澤酒造ね!

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?